住友ゴム「WINTER MAXX 02」ダンロップ史上No.1性能の実力

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カテゴリー: レポート, 試乗
スケートリンクで行われた試乗会
スケートリンクで行われた試乗会

 住友ゴム工業が8月から発売を開始する乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」(ウインター・マックス・ゼロツー)。シリーズの特徴である長持ち性能を向上したほか、スタッドレスでユーザーが最も重視する氷上性能についても性能を引き上げた。7月4日、都内のスケートリンクで行われたプレス向け試乗会でその性能の一端を体感した。

 試乗ではVW・ゴルフに新商品と従来品(WINTER MAXX 01)をそれぞれ装着。急ブレーキやスラローム走行を行う中で従来品と比べて最も大きな違いを感じられたのはグリップ力だ。

 とくに試乗会の後半、路面の氷が溶けて水膜が増えるにつれて、その差がより明確になった。

 新商品はアクセルを踏み込むと、“キュキュ”という音が響く。これは空転しやすい濡れた路面をしっかりと掴み、車体が加速している証拠だろう。力強く真っ直ぐに加速していく印象だ。

 このグリップ力は従来より12%の性能向上を達成した氷上ブレーキでも威力を発揮した。時速20kmまで加速した状態からブレーキを目一杯踏み込むと、従来品に比べて約1mほど手前で停止する。停止もスムーズで、車体が左右に揺れたり滑っていく感触は感じなかった。

「WINTER MAXX 02」
「WINTER MAXX 02」

 これはトレッド部に採用した「超密着ナノフィットゴム」と、従来よりもサイプが1本追加されて7本になった「MAXXグリップパターン」による。

 低温でも柔軟性を保つ粒子の細かなゴムが、従来よりも細かな凹凸に密着する。またサイプが水を確実に排水し、増加したエッジ成分が凍結路面をしっかり“引っかく”ことで滑りを抑制しているという。

 同社の西実専務執行役員は、「路面状態が悪くなり、滑りやすくなるほど、ゴムの性能が大きく影響する。新商品の超密着ナノフィットゴムは濡れた路面にしっかりと接地して、安定して車体を支えている」と説明する。

 新開発の「MAXXグリップパターン」は、スラローム走行を行った際、その効果を体感することができた。

 軽くアクセルを踏みながらハンドルを切っても横滑りすることはなく、スムーズに曲がることができる。鋭角にハンドリングしてもしっかりと路面を掴むため、膨らみが少ない。

 今回の試乗会で「止まる、曲がる」と驚きの声が上がった「WINTER MAXX 02」。ダンロップの“最高傑作”と呼ぶにふさわしいその高い性能は、冬道を運転する多くのユーザーにこれまで以上の安心・安全を提供できるだろう。

 関連:2016年2月に行われた「WINTER MAXX 02」北海道試乗会の記事はこちら


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