東洋精器工業 乗用車用ホイールバランサー「TRIM BP-7300P」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

高精度で効率良い作業を実現

 東洋精器工業(兵庫県宝塚市、阿瀬正浩社長)。今年、創業満70周年という大きな節目を迎えた。日本のモータリゼーション、その黎明期からタイヤ産業と歩みをともにしてきた同社。その社歴はパイオニアという冠がまさにふさわしい。

電磁ロック式のクランプシステム
電磁ロック式のクランプシステム。測定誤差を抑えスピーディな作業を実現

 創業70周年を契機に、同社ではそれを記念する企画や、製品事業戦略を打ち出している。その一つはタイヤチェンジャーとホイールバランサーの購入者・販売代理店セールス担当者それぞれを対象とした「70周年謝恩企画」。もう一つは、ホイールバランサーの製品戦略における「TRIM(トリム)」シリーズへのラインアップ集約・強化だ。

 同社の主力製品はタイヤチェンジャー、ホイールバランサー、そしてアライメントテスター。いわゆる足廻り3種の神器だが、タイヤチェンジャーでは「PIT(ピット)」シリーズを展開し、それが同社製品の代名詞ともなっている。一方、ホイールバランサーでは「TRIM」と「PRESTO(プレスト)」と、二つのシリーズを展開中だ。

 これまで「TRIM」シリーズは国産モデル中心、「PRESTO」シリーズは海外メーカーとの共同開発モデル中心と、ブランドポジショニングの棲み分けをしていた(太田正彦取締役)。ただ、それぞれのブランドで新製品を追加し、またマイナーチェンジも行ってきたことで、機能や価格等でブランド間の明確な差別化を図ることが、ややむずかしくなってきたようだ。

 創業70周年を迎え初心にかえる意味合いもあるのだろう。太田取締役は「ホイールバランサーは『TRIM』シリーズにラインアップを集約化しグレード間で格差が無いように品質・機能を高水準で維持し、製品体系を1度すっきりとさせる。そして改めて、バランサーなら『TRIM』と、お客様に訴求を図っていきたい」と語っている。

スマートソナー
2つのソナーを備えたスマートソナー

 さて、創業70周年を記念する「TRIM」シリーズの最新モデルが「BP-7300P」である。特徴ある「Z form(Zフォルム)デザイン」を踏襲した上級機だ。販売企画部の小出哲裕課長に実演デモを交えながら解説してもらう。

 「TRIM BP-7300P」はモーターが回転しスクリューで軸を引き込む機構、電磁ロック方式を採用した。圧縮エアを使わないのでタイムラグによる取り付け誤差が抑制され、スムーズでスピーディにクランプ作業が進む。また電動クランプシステムは、装着不良によるクランプ力不足が生じた場合、エラー表示でアナウンスされる。これにより高精度のクランプを実現した。

 ホイールサイズの入力に際しては、自動入力ユニットの標準装備によりディスタンスとリム径を自動で入力。さらにアルミ内面修正モードではリム幅も自動入力となる。小出課長は「打込みモードではホイールをセットしディスタンスとリム径を自動入力後タイヤカバーを閉じるだけで、二つのソナーを備えたスマートソナーによってリム幅を自動計測し測定回転を開始します。計測の工程が従来より一つ省略されますので、作業効率が向上したことを実感できると思います」と、ソナーの特徴を説明する。

 測定の終了後、ホイールIN側の修正位置付近で自動停止する機能を搭載した。手動で位相を合わせる手間を省くことができ、作業性の向上に寄与する。また停止位置も、ウェイト貼り付け作業がもっともしやすい「下方5時」の位置で、赤色のレーザーポインターがガイドとして照射される。

モニター画面
視認性を高めたモニター画面。操作パネルも大きくすることで、より操作しやすくなった

 アルミホイールのデザイン製を損なわないよう、隣接するスポークの裏にウェイトを2分割して貼り修正するビハインド機能も標準搭載。さらに、タイヤとホイールの位置をもっとも振動が起こりにくい状態で組み合わせるマッチング機能も搭載している。いずれも、上級機種ならではのハイパフォーマンス機能だ。

 視認性を高めたモニター画面を採用。同時に操作パネルのボタンも大きなものとした。作業グローブをはめたままでも操作しやすく、隣接ボタンの同時押しなどケアレスミスを抑える。モニター周囲の小物入れも、使い勝手の良さとデザイン性をマッチさせ、高級感を表現した。

 「精度の高いバランス測定を、スピーディで、効率良く作業することができるホイールバランサーとして仕上がっています」と語る小出課長。「TRIM」シリーズの最新モデル、「BP(ブランドパッケージ)-7300P」のパフォーマンスの高さをこのようにアピールする。


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