「第38回オートサービスショー2025」で、来場者の注目を集めた製品をジャンルごとにピックアップし紹介する本シリーズ。第2回目は「タイヤチェンジャー」。タイヤ整備の現場からあがる軽労化・省力化ニーズに対し、出展各社は新製品を中心に出品。自社のソリューションを提案した。
小野谷機工 大型用/乗用車用TC

特に大型タイヤの整備の現場から強く求められている〈人手不足対応〉〈作業負担の軽減〉というテーマに対し、小野谷機工が示した回答が全自動TBチェンジャー「APF-14BF」=写真(1)=。直接式TPMSのセンサーバルブを自動的に回避するモードを搭載。許容タイヤサイズ幅も455ミリまで対応し、超ワイドタイヤを含め多様な大型タイヤのフルオート作業を実現した。

大型タイヤ用チェンジャーではほかにも「PSP−235 spec2」=写真(2)=、「PSD−455 spec2」などを出品。油圧ユニットを搭載することで作業の軽労化・省力化を実現。コンパクト設計で作業スペースのユーティリティ性能の良さをアピールした。
乗用車用チェンジャーは第9世代のセミーオート・レバーレスチェンジャー「エクシード・イオタ」を出品した。
イヤサカ 米ハンター&国産品
フットワークビジネスでは、米国ハンター社製とシーチェ社製、それに国産OEM品と豊富なラインアップを揃え出品した。ハンター製はレバーレスチェンジャー新製品「マーヴェリック」=写真(3)=、全自動レバーレスチェンジャーのフラッグシップモデル「レボリューション」=写真(4)=の実演デモを行った。
国産OEMは新製品「NS100/NS95」を出品した。
輸入品・国産品ともに高度化するタイヤ交換作業に対応し、その品質の向上と軽労化・省力化を図っている。
安全自動車/エイワ 「ウィング」シリーズ

乗用車用チェンジャーのフラッグシップモデル「WING TORNADO(ウィング トルネード)」=写真(5)=を専用リフターとともに出品。大型車用チェンジャーはスーパーシングル対応の「ウィング718D」。「ウィング」シリーズ独自の機構を採用することで、作業の安全性と効率性の向上を提案した。
バンザイ/東洋精器 「ピット」シリーズ

乗用車用チェンジャーはセンターロック式を採用の「PIT(ピット) M897」=写真(6)=、トラック・バス用チェンジャーは「ピット G-50V」を出品。多様な足回り技術の深化に対応し、作業者の安全と省力化に向けたタイヤ整備のありかたを訴求した。
サンコー 「ユーロスター」
ハイパフォーマンスタイヤチェンジャー「ユーロスター エベレスト EU032EVF」はセンターロック式。〈no−contact〉のコンセプト通り、作業負担の軽減を追求した。ハイエンドモデル「ユーロスター EU37ARPH」はヨーロピアンタイプ。ターンテーブルが2スピードで、同機も作業効率が向上。超偏平タイヤやランフラットタイヤに対応する。
ニッタタイヤ 「e−キューブ」
タイヤサービスカーのプロトモデル、フィアットデュカトの車内で、車載専用コンパクト設計のタイヤチェンジャーシステム「e−cube(イー・キューブ)」の実演デモを行った。
アルティア 「スマートウィニング」
国産OEMのラインアップから、乗用車用チェンジャー「スマートウィニング RSW−GX」、大型車用チェンジャー「メガウィニングⅣ」を出品。実演デモを通じ、国産品ならではの強みを訴えた。
マックメカニクス M&F
マックメカニクスツールズは、イタリア・モンドルフォ&フェロー社製のセンターロック式チェンジャー「アクイラ ラパックス」を出品した。