=特集=ショー出展各社の展示ブースレポート  現場の〝人手不足〟と〝軽労化〟対応めざす

 作業の効率化と品質向上を提案

 (前・後編の2回連載/後編)

 (前編からのつづき)

 【旭産業】写真(9)

【旭産業】=写真(9)=
【旭産業】=写真(9)=

 オートサービスショーにメーカーとして展示小間を出展。〈いつの時代も安全は足元から〉をテーマに、ブースを演出した。

「TDG−415U」=写真(10)=
「TDG−415U」=写真(10)=

 目玉商品は、近日発売の4本同時メモリー表示付きタイヤ残溝ゲージ「TDG−415U」=写真(10)=。タイヤの残溝4本分の計測データをまとめて記録することができる。ユニフォームの胸ポケットに収まる、軽量コンパクトサイズ。内蔵USBポートからEXCEL・WORDへの転送が可能だ。

 ソケット虫回し150ミリタイプ・マグネット付き「HCD−AL−150」などサポートツールも多数出展した。

 

 【空研】写真(11)

【空研】=写真(11)=
【空研】=写真(11)=

 ブースのテーマは〈空研ツールが次世代モビリティ整備の革新を支える〉。コンピュータ制御により高精度の締付トルク管理を実現するホイールナットランナー「パワートルクセッター」シリーズ、充電式「エレクトリックトルクセッター」シリーズをメインに出展した。

 1本締付ごとに締付データを無線送信し、パソコンのEXCELで記録し顧客・車両情報管理が可能な「K−TMSトルク管理システム」と連携させることで、作業のエビデンスを残すことが可能となる。

 

 【京都機械工具】写真(12)

【京都機械工具】=写真(12)=
【京都機械工具】=写真(12)=

 タイヤ脱輪ゼロをめざした、AI活用の新サービスをデモ実演。電動ミニラチェット「JTRE330」など新製品を参考出品した。手持ちの工具に装着することでデジタル化する「トルクル」や、測定データをデバイス端末に送信できるTRASAS(トレサス)シリーズを訴求。〈安全・快適・能率・効率〉の実現と、整備の現場での〈作業トレーサビリティ・作業管理〉を提案した。

 

 【アルティア】写真(13)

【アルティア】=写真(13)=
【アルティア】=写真(13)=

 テーマは〈近未来の整備工場の実現と共創〉。コンプライアンス対応機器や安全・効率化機器などを幅広く展示。

 ホイールバランサーのスマートロード「RSR-LA」はタッチパネルを採用し視覚的に操作できるのが強み。タイヤチェンジャーでは「スマートウイニング『RSW-GX』」やTB・LTチューブレスタイヤの交換作業に最適な「メガウィニングⅣ」を出品。

 重量運搬に適したイージームーバー「E1500B」は最大25トンまでの重量物を一人で動かすことができるもので、スタッフが実演した。

 

 【サンコー】写真(14)

【サンコー】=写真(14)=
【サンコー】=写真(14)=

 多くの機器がずらりと並んだブース。タイヤ関係機器で目玉となったのはタイヤチェンジャーの「ユーロスター EU37ARPH」だ。センターロック式を採用しており、ツメでタイヤを傷つけるといったリスクを減らす。

 参考出品として展示した新型タイヤチェンジャーが中国製「デーリック F—550」。欧州製品と比べ「コストパフォーマンスに優れる」と紹介し、実演デモを行った。

 

 【ニッタタイヤ】写真(15)

【ニッタタイヤ】=写真(15)=
【ニッタタイヤ】=写真(15)=

 タイヤサービスカーを出展。モバイルタイヤチェンジャー「e cube(イーキューブ)」を搭載。機材はすべて電動のため、低騒音で作業できる。バッテリーユニットの性能を従来品より大幅にアップし、24時間以上の稼働も可能だという。

 

 

 【長崎ジャッキ】写真(16)

【長崎ジャッキ】=写真(16)=
【長崎ジャッキ】=写真(16)=

 ガレージジャッキやリフターを扱う同社は、タイヤリフター「NTL-60E」を出品。電動・手動のどちらでも操作可能。タイヤの上昇スピードは約5秒で時短作業に役立つ。フローティングペダルは踏んだ分だけタイヤが上下するため、細かい位置調整が可能だ。

 

 

 【ユーコーコーポレーション】写真(17)

【ユーコーコーポレーション】=写真(17)=
【ユーコーコーポレーション】=写真(17)=

 〈確かなものを世界から〉と掲げたブースには、二輪専用のホイールバランサーであるイタリア・FASEP社の「B202」などを展示。二輪では幅広のタイヤを履くことも多くなっているが、その際に横方向のバランスをとるために必要なのが「ダイナミックバランス調整」で、「B202」は人気のある機器。ブース内では、こだわりを持った整備業者などから強い支持を受ける製品を紹介した。

 

 【双日】写真(18)

【双日】=写真(18)=
【双日】=写真(18)=

 商社の双日は、中古車の修復歴を判別可能なドライブスルー型外装スキャナーを出展。このブースに、同社が提供する「車両デジタル診断サービス」の基本機能である「タイヤ溝計測器」について、仕組みをパネルとタイヤ実物で解説。先進的なタイヤトレッド検査技術を訴求した。

 

 【アムテックス】

 最新のADAS-エイミング機器やホイールアライメントテスターを展示。前者はADAS(先進運転支援システム)で不可欠な車両のカメラ・センサーの位置などの修正が行えるというもの。タイヤやホイールの位置の修正も可能で、「従来1時間ほど作業にかかっているとしたら、10分の1に短縮することが可能」だという。

 ホイールアライメントテスターも展示し、実際の車体を設置して実演。いずれも参考出品のため販売はまだ行っていないが、担当者は「将来的に日本でも展開していければ」と話した。

 

 【江東産業】

 ISO方式ホイールのセンター出しに使用する新型ホイールセンターロケット「WCR−130N」を出品。また軽自動車用のトルクエクステンション新製品「ITE−80」を紹介した。

 

 

 【マキタ】

 電動工具メーカーの同社はホイールのボルト・ナットを脱着するための電動インパクトレンチを出展。普通乗用車用、大型自動車用それぞれの新製品について、実演デモを行った。

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