アイスガード 8

横浜ゴムが9月に上市した「iceGUARD 8(アイスガード エイト)」。新しい技術コンセプト「冬テック」をもとに、先代の「iceGUARD 7」から氷上性能を大幅に向上。新商品として注目が集まる。そのなか、タイヤ国内リプレイス営業企画部マーケティンググループの齋藤太一グループリーダーは、「プラットフォームチェンジしたこのモデルの性能や特長をしっかりと伝えていく」とマーケティング戦略に力を入れる。
「冬テック」で氷上の安心・安全を極め
―24年冬商戦の振り返りを。
業界全般として、近年は暖冬などが影響をおよぼしており、需要が伸びにくい環境が続いている。降雪時期がずれ込んだことも痛手となり、当社も業界水準並となった。
スタッドレスタイヤへの需要は堅調だ。消費者の調査をしてみると、冬の凍結路面でも安全安心に走ることができる「氷上性能」が注目されている。当社としてはこのニーズにしっかりと応えていく。
―今季の冬商戦の注力商品について。
もっとも力をいれるのは9月に上市した「iceGUARD 8」だ。プラットフォームチェンジと言えるほどに、性能面での向上を果たした。
「冬テック」という冬用タイヤの新しい技術コンセプトのもとに開発した第一弾の商品となり、先代の「iceGUARD 7」と比べても氷上制動で14%、氷上旋回でも13%向上している。実際にスケートリンクで試乗してみて、コーナーリング性能が従来品よりもはっきりと「優れている」と感じた。今冬の目玉商品として、お客様からの支持を獲得していきたい。
―販売戦略は。

タレントの吉岡里帆さんのテレビCMや店頭でのポップアップなどに加えて、今年は販売店様向けの試乗会の回数を大幅に増やす。すでに予定しているものだけでも、昨年の倍以上の回数だ。
試乗会は「iceGUARD 8」の良さをしっかりと体感していただいて、そのインプレッションをお客様へのセールスで伝えていただく狙いがある。
お客様にご購入いただくとき、最後のひと押しになっているのがセールススタッフの体験を交ぜたトークだ。この試乗した体験をお客様に伝えてほしい。
9月18日からお客様向けには「発売記念キャンペーン」を展開している。特設サイトでアンケートをご回答いただいた人から抽選で888名に旅行ギフト券8万8888円分などの豪華賞品をプレゼントする。
体験モニターも募集し、当選した方には「iceGUARD 8」を進呈する。こうした展開を通して、多くの消費者に「iceGUARD 8」を知っていただき、実際に体感してもらいたい。
―意気込みを。
日本の冬道は非常に過酷です。特に凍結路面では「見た目には凍っていないが実際は滑りやすい」といった危険な状況が頻発している。アンケートなどから、安心・安全の心理から氷上性能を重視するお客様が多く、スタッドレスタイヤの需要は変わらないとみている。
弊社は日本のスタッドレス市場を重視しており、SUV用の「iceGUARD SUV G075」、バン・小型トラック用の「iceGUARD iG91 for VAN」も引き続き注力していく。
「iceGUARD 8」はお客様へ最高の価値を提供できるタイヤに仕上がった。販売店様向けにも試乗会のほか、勉強会などを通じて技術面での理解を深めていただいている。
「日本の冬の安全はスタッドレスタイヤが守る」という考えのもと、「iceGUARD 8」を開発・発売した。この新商品を選んでいただく活動を進め、お客様の安心と安全に貢献していきたい。