=シリーズ=冬シーズンに向けて 各社の販促戦略  (2)TOYO TIRE

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 オブザーブ ギズ3

 

OBSERVE GIZ3
OBSERVE GIZ3

 TOYO TIREが2025年冬商戦の主力に据えるのは「OBSERVE GIZ3(オブザーブ・ギズスリー)」。従来品と比べてアイスブレーキ性能が22%向上し高い評価を獲得。SUV用サイズの拡充により、より幅広いニーズに対応可能となった。トーヨータイヤジャパン企画推進部長兼販促企画部長の上岡弘幸氏は「OBSERVE W/T-R(ダブルティーアール)」なども含め、「クルマの特性や使い方に合わせてご提案できる環境が整った」と自信を見せた。

 

 

 アイスブレーキ性能向上で高評価、今冬も主力に

 

 ―前回の冬商戦の振り返りを。

 

 昨年は4年ぶりの新商品「OBSERVE GIZ3」(以下、GIZ3)=写真上=を発売し、これを中心に販売を展開した。24年の冬用タイヤの国内販売総量は暖冬の影響を受け前年比でわずかに減少、当社も一定の影響を受けた。

 さまざまなものが値上げされているなかで、タイヤについても事前に情報を収集し、納得のいく商品を選ぶ傾向が強まっていると感じる。当社としても、こうしたお客様のニーズに応えるため、性能の向上とラインアップの充実に取り組んでいる。

 

 ―今季の冬商戦の主力商品は。

 

 今季の冬商戦では性能面に加え、デザイン性やサイズ展開の柔軟性にも配慮し、多様なニーズに応えるラインアップを構築した。

「GIZ3」の商品CM
「GIZ3」の商品CM

 主力となるのが昨年発売された「GIZ3」。従来品と比べてアイスブレーキ性能が22%向上し、ユーザーや販売店双方からは「性能向上が実感できる」「乗り始めてすぐに違いがわかる」といった高評価を得ている。

 さらに、従来品にはなかったSUV用サイズが加わり、幅広い車種への対応力を強化していることもポイントのひとつだ。

 また、深雪や荒れた氷雪路での走破性を追求したSUV専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE W/T-R」は、今年新たに6サイズを追加し、全15サイズで展開。カスタムサイズに対応することで、冬でも足元のスタイルにこだわるユーザー層への訴求力を高めた。

 ほかにも、背の高い車両向けの「Winter TRANPATH(ウィンター・トランパス) TX」、四駆車向けの「OBSERVE GSi-6」、商用車用の「DELVEX(デルベックス) 935」などを販売する。

 

 ―マーケティング施策は。

 

 主力商品の認知拡大と販売現場での提案力強化に向けて、複数の施策を展開する。

 「GIZ3」の商品CM=写真下=を8月から降雪地域で放映しており、視覚的な訴求を通じてユーザーへの印象づけと認知向上を図っている。

 さらに、モータージャーナリストによる「GIZ3」のインプレッション動画を製品サイトに掲載し、店頭モニターでも放映。来店者の商品理解を深めるツールとして、販売現場での活用を促進していきたい。

 

 ―意気込みを。

 

 昨年発売の「GIZ3」、そしてサイズ拡充した「OBSERVE W/T-R」により、幅広い車種に対応した特徴ある商品ラインアップが揃った。これによりクルマの特性や使用状況に応じて最適なタイヤをご提案できる環境が整った。販売店様には当社製品をご活用いただき、冬商戦に臨んでいただけることを期待している。

 当社は今後もユーザーや販売店の皆様の声に真摯に耳を傾けながら、より販売しやすい環境づくりに努め、市場ニーズに即した魅力的な商品を展開していく。

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