横浜ゴムが生産財と消費財で技能コンテスト全国大会  「安心・安全・正確・効率よく」徹底を

 横浜ゴムは8月22日と23日の2日間、静岡市内で「消費財・生産財タイヤサービス技能コンテスト全国大会」を開催した。生産財(TB)と消費財(PC)の2部門に分かれ、予選を勝ち抜いた18名が参加した。大口径タイヤや安全への意識の高まりなどタイヤを取り巻く環境の変化に対応したコンテストで、「安心・安全・正確・効率よく」のテーマの徹底を図る。

 

 2015年から開催。接客と実技を競う

 

トヨタ・クラウン(新型)、タイヤサイズ225/45R21
トヨタ・クラウン(新型)、タイヤサイズ225/45R21

 コンテストはPC部門、TB部門で行い、筆記審査、実技審査の合計得点を競う。初日の筆記審査は商品知識、作業知識を問うもの。大会2日目の実技審査は基準時間を定め、接客とタイヤ交換がその内容となる。

 接客は「お客様の情報を正確にヒアリングし、もれなく確認・点検ができているか」、実技は「標準作業に沿った各種作業ができているか」が審査対象だ。エアー抜き、リム解き・組み、空気充てんに、PCではバランス調整、ホイール取付、TBはジャッキアップ・ダウンなど、作業のすべてが細かく審査される。機器の取り扱いはスムーズか、確認は適切か。また接客では作業報告のほかに「増し締めを行いたいので再度ご来店を」といった啓蒙も含まれる。

 予選参加者はPC78名、TB74名。そのなかから全国大会へ勝ち進んだ18名(PC8名、TB10名)がサービス技能を披露した。

UDトラックスQUON、タイヤ295/80R22.5
UDトラックスQUON、タイヤ295/80R22.5

 コンテストの使用車はPCがトヨタ・クラウン(新型)、タイヤサイズは225/45R21=写真上=。TBはUDトラックスQUON、タイヤ295/80R22.5=写真中=。

 PCは組替と脱着の作業をそれぞれ別会場で実施された。車両や機器がセットされた会場では「バルブ異常なし!」「タイヤ囲いに入れます!」「引き摺り痕なし!」と選手たちの大きな声が響き、コンテストならではの緊張感が漂う。

 

 グループ全体で高い技術の伝承を

 

 18選手すべての実技審査が終了し、表彰式と懇親会が行われた。

 表彰に先立ち、タイヤ国内リプレイス営業本部の新井洋介本部長代理があいさつを述べた。「このコンテストは横浜グループ全体のサービス力の向上をめざすもの。社会の安全へのニーズにしっかり応えていくために続けていく」とコンテストの重要性を訴えた。「非常にていねい、かつ高い技術力に非常に感銘した。われわれが製造・販売するタイヤがかくも高い技術力でお客様に提供されている。非常に心強く、逆に励まされた。参加者の高い技術力が全国のサービスマンに伝播し育成していただくことで、グループ全体のサービス力が上がっていくと確信した」と述べた。

YRC技能コンテスト_入賞者
YRC技能コンテスト_入賞者

 入賞者は次の通り=写真下=。〔消費財部門〕優勝=沖縄ヨコハマタイヤ(店舗・タイヤガーデン那覇)金城睦国選手。準優勝=ヨコハマタイヤサービス双葉(タイヤガーデン福井下馬)吉川浩司選手。3位=ヨコハマタイヤジャパン九州中国営業本部広島カンパニー(広島中央営業所)東将弘選手。

 〔生産財部門〕優勝=ヨコハマタイヤジャパン首都圏営業本部千葉カンパニー(成田東営業所)水野真実選手。準優勝=ヨコハマタイヤサービス双葉(三国店)戸田涼介選手。第3位=ワールドビズ牧大貴選手。

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