「プロジェクトアークでコスト低減を」
住友ゴム山本悟社長

住友ゴム工業は7日、第2四半期決算説明会を開催した。山本悟社長は「当初計画の段階で、天然ゴムを中心とした原材料の高騰や為替によるマイナス影響で減益としていた。おおむね計画通りの着地となった」と話す。
現在取り組む構造改革について、山本社長は「上期に三つの事業・商材の目途付けを行い、23年設定の構造改革対象事業約10のうち9の目途付けを完了した。残りの対象事業の目途付けは本年度中に完遂する」とした。
ダンロップブランドは5月から北米・豪州で販売を開始し、26年には北米向けの独自商品を上市予定。欧州向けも順次スタートする。独自の技術アクティブトレッドは現在も進化し続けており、27年に欧米向け商品の上市に向け技術開発中だ。
欧州・米国それぞれの道路特性に応じたさらなる高機能のアクティブトレッドを搭載したオールシーズンタイヤの開発が順調に進捗しており、山本社長は「業界にゲームチェンジを起こすような新商品、新技術を開発していく」と自信をみせた。
米国関税の影響はまずは値上げで打ち返し、不足する部分は内部努力で吸収する考え。下支えとして「Project ARK(プロジェクト アーク)」を立ち上げ、27年末までに300億円の総コスト低減をめざすとした。