「データで拓く工場の未来」  住友ゴムが生産管理・DXイベントで講演  現場の挑戦をリアルに

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カテゴリー: ニュース
ロックウェル講演会場
ロックウェル講演会場

 製造部門・生産管理・DX推進部門などを対象としたイベント「ROKLive Japan2025」(主催:ロックウェルオートメーション ジャパン)が都内で開催された。

 

 「製造業の未来を拓く——日本のものづくりをより強くする生産の革新と効率を融合」がこのイベントのテーマ。講演やパネルディスカッション、製品デモ展示など、多彩なプログラムでさまざまなDX技術が紹介された。

質疑応答に応える伊都室長
質疑応答に応える伊都室長

 ゲストスピーカーとして、住友ゴム工業タイヤ事業本部生産本部製造IoT推進室の伊都剛室長が「データで拓く工場の未来 住友ゴムの製造DX」と題する講演を行った。

 伊都室長は「悪戦苦闘しながら現在進行形ですすめている。リアルな挑戦を紹介することで何らかのご参考になれば」と前置きし、住友ゴムが重要な経営課題と掲げるDXへの取り組みを紹介。長期経営戦略「R.I.S.E.2035」の一つ、「In—House New Factory」コンセプトをメインテーマにスピーチした。

 同コンセプトは、既存拠点の操業を止めることなく競争力のある生産設備へ移行する際に「データ駆動型の生産管理」の取り組みが重要という。「現場ではまだまだつながらないデータが多い」など課題を指摘する。

 伊都室長は取り組みをすすめる現場の状況や、「MES(Manufacturing Execution System=製造実行システム)」、IoTプラットフォームによる既存業務変革と役割区分について語った。

 また、タイヤ製造工程の俯瞰図を示しながら「IoTプラットフォーム活用事例」「MES導入の狙い」「デジタル基盤×自動化による変革効果」にも言及。「一番大きかったのは成長投資への経営陣・工場長の理解、承認」「内部だけでなく、社内外のプロフェッショナルとワンチーム協創がキーポイント」と締めくくった。

 臨場感のある深い内容の講演に、100名超の参加者は熱心に聞き入った。

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