
日本ミシュランタイヤは、プレミアムコンフォートタイヤの新商品「MICHELIN PRIMACY 5(ミシュラン プライマシー ファイブ)」=写真=を3月から順次発売した。16インチから20インチまでの40サイズを上市。春の需要期、その販売は好調なスタートを切ったという。同社は1日、本紙をはじめカー雑誌などのメディア向けに「PRIMACY 5」試乗会を開催し、商品コンセプトとミシュランのタイヤ開発の考えかたを示した。
「すべてを持続可能に」技術革新で具現化へ

ミシュランがグループをあげて取り組むテーマは「すべてを持続可能に」。その実現をめざし、タイヤの環境負荷についてライフサイクルアセスメント(LCA)の考えかたを活用する。LCAの川上に位置する原材料の選定から、CO2排出量の最も多いタイヤ使用時、川下の3Rソリューションまで、それぞれの段階で技術革新に取り組んでいるさなか。
なかでもタイヤの環境問題やサステナビリティのテーマを重視。同社は再生可能素材とリサイクル材料の使用比率について、現在約31%のものを2030年までに平均40%、2050年までに100%にすることを目標として掲げる。
LCAには基準となる16項目があり、それへの影響を評価することでタイヤの環境負荷を計算。新商品の開発に際し重要な指標として用いる。「サステナブルモビリティの実現」というグループが掲げる理念に基づき、今後も環境に関わる性能の優先順位を上げつづけていくとしている。
(後編へつづく)