ブリヂストンは「2025 Bridgestone World Solar Challenge（ブリヂストン ワールド ソーラー チャレンジ）」（以下、BWSC）で新たな再生資源を初採用した「ENLITEN（エンライトン）」技術搭載タイヤ＝写真上＝を供給する。
BWSCは、太陽光による限られた電力でオーストラリア大陸を約3000km縦断するソーラーカーレース。ブリヂストンは2013年からタイトルスポンサーを務め、今回は8月に開催される。
供給するタイヤは「ENLITEN」技術を搭載し、ソーラーカーに求められる性能を確保しながら、サステナビリティをさらに進化させたもの。パートナーとの共創による再生資源・再生可能資源比率を65%以上に向上させた。
ENEOSとの共創を通じ、使用済みタイヤの精密熱分解による再生カーボンブラック等を回収する技術開発を進め、ブリヂストンの実証機で得られた再生カーボンブラック＝写真中＝をBWSC向けに初採用した。
また、日本製鉄と山陽特殊製鋼との共創による再生スチール＝写真下＝も初採用した。使用済みタイヤから山陽特殊製鋼の電炉を用いて製造した再生スチールを、日本製鉄の設備で圧延・熱処理したビードワイヤーだ。
いずれもタイヤを原材料に「戻す」リサイクル技術の共創活動が実を結び、今回の供給となった。