
「人材確保が最重要課題。環境改善と効率化を提案」
6月19日から三日間、東京ビッグサイトで「第38回オートサービスショー2025」が開幕する。それを前に、主催する日本自動車機械工具協会(=機工協)の柳田昌宏オートサービスショー実行委員長(バンザイ社長)がメディア会見を開いた=写真=。
そのなかで柳田委員長は「コロナ禍を経て、リアルで展示品を見て触れる機会の重要性が再認識された」とする。新規出展25社を含め、出展者数104社8団体・出展小間数1107小間と、当初計画から変わりない。前回より規模を拡大しての開催を見込む。
注目ポイントとしては「整備業界では人材確保が最も大きな問題。人材を確保するため、作業環境の改善や作業の効率化、省力化を訴求していくこととなる」と指摘する。また気候変動の影響でことしも酷暑がつづくとみられることから「暑さ対策に向けた環境機器」を見どころの一つにあげた。
柳田委員長は「今回はとくに〈見て、触れて、相談できる〉ショーとしたい。今後の整備工場のありかたについて、皆さまと一緒になって考えることができる機会をめざす」と、ショー開催に強い意気込みを示す。整備業界が抱える課題の解決に向け取り組みを進めるためにも「多くのかたにご来場いただきたい」と呼びかけた。
また、機工協ブース(東1ホール№134)で「工具使用体験コーナー」を設置する。希望者が目隠しをしてボルトを締め付け、設定した数値に近付けることができるかを体験できるもの。最新のデジタルトルクレンチを使用し、締付トルクの重要性やトルクレンチの使用訴求がそのねらい。