15年−24年JATMA統計データ(1)  「10年間の生産量、新車用・市販用販売推移」  コロナ前の2019年には遠く届かず

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自動車タイヤの生産実績
自動車タイヤの生産実績

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)はこのほど、自動車タイヤ・チューブ生産実績などの統計データについて、2015年から24年まで10年間の推移をまとめた。本紙ではそのデータをもとにグラフと表で可視化。2回に分け掲載する。

 

 自動車タイヤの生産実績(本数ベース)推移を表したのが「棒グラフ」。この10年では、2015年をピークに新型コロナ感染期前の19年まで徐々にシュリンク傾向をみせ、コロナ感染拡大期の20年に一気に落ち込んだ。21年以降、回復しつつもその足どりはにぶい。23年・24年は再び1億3千万本台を割り込んだ。

 ゴム量では15年105万7570トン(前年比5.7%減)、19年106万5592トン(同0.6%増)、20年86万3278トン(同19.0%減)。23年・24年は100万トン台に届かず、23年96万8448トン(同3.4%減)、24年92万5571トン(同4.4%減)。

 新車用タイヤの販売本数実績は「折れ線グラフ破線」、市販用タイヤのそれは「折れ線グラフ実線」で示した。

自動車タイヤ・チューブ生産本数 新車用本数 市販用本数
自動車タイヤ・チューブ生産本数 新車用本数 市販用本数

 新車用タイヤは19年にピークアウトする格好で、20年から4000万本台を割り込んだものの、23年に一旦回復。しかし24年に再び4000万本台を割り込んだ。

 市販用タイヤは19年まで7000万本台をキープし、20年に6400万本台まで落ち込む。新車用より1年早い22年に7200万本台へと回復をみせるが、24年はこの10年間で2番目に低い数値となる6600万本台だった。

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