OPEN COUNTRY&PROXES
3商品を上市し「選ぶ楽しさ」広がる
TOYO TIREは新商品「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」「PROXES LuKⅡ」を今春、国内市場に相次ぎ投入した。トーヨータイヤジャパン企画推進部長兼販促企画部長の上岡弘幸氏は「さらに幅広いユーザー層に選ぶ楽しさを提供したい」と話す。
―24年春商戦の振り返りを。
物価高騰や消費者マインドの減退から国内の需要が減少して販売本数としては前年には及ばなかったが、昨年発売した「PROXES CF3」のほか、OPEN COUNTRY(オープンカントリー)シリーズなどの付加価値商品の販売に注力した。
OPEN COUNTRYシリーズについては認知度が拡大していることや要望の強いサイズの拡充を実施したことで、より多くの皆様から支持をいただいている。
―市場動向、消費者志向の変化は。
ガソリン価格も高騰し、消費者マインドは決して良いとは言えず、一般のユーザーでは交換を先延のばしする動きも見られる。その一方でタイヤへの関心が高いユーザーは「嗜好品」のようにタイヤを選択して履き替えており、二極化が進んでいるのではないか。
―注力商品について。
「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」(以下、R/T TRAIL)、「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」(以下、H/T Ⅱ)、PROXES(プロクセス)シリーズからは軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤ「PROXES LuKⅡ」(以下、LuKⅡ)を春商戦の注力商品としている。
「R/T TRAIL」は、オフロード性能とアグレッシブなデザインを兼ね備えた新ラギッドテレーンタイヤだ。高いトラクション性能、ノイズ抑制による快適性を両立させている。主なターゲット車種は大型SUVだ。
また、環境にも配慮し、原料の一部にサステナブル素材を使用している。納期の問い合わせやサイズ拡大の要望などの反響が非常に多く、期待している。
「H/T Ⅱ」は街乗り用として、静粛性と転がり抵抗性能を兼ね備えたハイウェイテレーンタイヤとなる。OPEN COUNTRYブランドの高い基本性能とアグレッシブなパターンデザイン性が評価されて人気が高まるなかで、街乗りに適した商品を求める声が数多く寄せられ、それに応えたタイヤだ。

サイズラインアップは軽自動車用を含めて幅広く取りそろえた。デザインにもこだわり、「ホワイトレター」=写真左=(軽自動車用のサイズでは「ホワイトリボン」=写真右=)を採用した。クルマの足もとのオシャレを楽しんでいただきたい。
「LuKⅡ」は従来品の静粛性、しっかり感、上質な快適性、摩耗性能を継承しながら、ウェット制動性能が向上、転がり抵抗が低減した軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤだ。ウェット制動性能は従来品に比べて12%向上したことから、雨の日もより安心して走行できる。
従来品のしっかり感も継承しており、ハイト系ワゴンに起こりやすいふらつきを抑えている。「前モデルもしっかりしていて良かったが、ブランドがPROXESへ変わり、さらにプレミアム感が出て良い」との好反応を得ている。
―販売戦略、キャンペーンなど。
OPEN COUNTRYについては、オフロードレースへの参戦やイベントへの出展を通じて認知度を向上するとともに、ユーザーとの接点を増やす活動に取り組んでいる。
PROXESもニュルブルクリンクなどのレース参戦で商品力を向上させる。これらと連動して、トーヨータイヤジャパンでは各商品を訴求する店頭ツールを展開している。
―今後は。
今年は新商品の投入により、より幅広いユーザーに選択肢を提供できるようになった。販売店にとってもユーザーに「選ぶ楽しさ」をご提案いただけると思う。今後もユーザーや販売店の皆様の声に耳を傾けて、タイムリーに魅力的な商品を展開していく。