航空機用タイヤの摩耗予測 ブリヂストンと日本航空が連携

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カテゴリー: ニュース
タイヤ摩耗予測技術
タイヤ摩耗予測技術のイメージ

 ブリヂストンは6月16日、日本航空(JAL)とタイヤ摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換を5月から開始したと発表した。大阪国際空港を拠点にJALグループの地域路線を運航するジェイエア(J―AIR)の航空機で整備作業の効率化を目指す。

 今回、ブリヂストンのタイヤに関する知見とデジタルを活用した摩耗予測技術に、JALとJ―AIRが持つ航空機の知見やフライトデータをかけ合わせることで、タイヤの交換時期を予測することが可能になった。

 従来のタイヤ交換は整備士が目視で判断していたほか、「使用環境によって摩耗進展速度が異なるため、突発的なタイヤ交換や交換時期の集中が発生していた」(ブリヂストン)という。

 新たにブリヂストンの摩耗予測技術を活用することで、精度の高い計画的なタイヤ交換を実現。さらに、これまでは使用中の航空機用タイヤが台タイヤとなる時期を逃すことがあったものの、適正なタイミングでリトレッドが可能になるほか、ホイール・タイヤ在庫の削減や在庫の輸送、整備作業の最適化により、生産・使用過程でのCO2排出量の削減も期待できるという。

 今後ブリヂストンは、他のJALグループ会社や航空会社への展開も検討する。


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