機工協がオートサービスショーの結果報告  07年以来の来場者4万人超に手応え  学生への呼び掛け奏功

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カテゴリー: ニュース

 日本自動車機械工具協会(機工協)は7月23日に開いた会見で、「第38回オートサービスショー2025」の結果について報告した。3日間の日程で来場者数は4万324人となり、前回比12.7%増となった。4万人を超えるのは、07年開催以来。

 整備業界で人材不足が深刻な課題となるなかで、今回のショーで初の試みとして学生向けに「キャリアサポートコーナー」を設置。後援団体の日本自動車整備振興会連合会と協力し、工具の正しい使いかたを伝えるパネル展示などを行った。

 開催前には関東近郊の自動車大学校や自動車専門学校、工科高校などを訪問して、展示会や学生向けのイベントについて紹介するなど積極的な来場を促した。このような活動が奏功し、全来場者の1割にあたる4500人の学生が来場。前回の学生来場者数は3500人で、30%近くの増加となった。

 キャリアサポートコーナーには機工協や会員各社5社、自動車技術総合機構、軽自動車検査協会が参加。多くの学生との交流が進んだようで、「自社の業務や取り組みについて説明する良い機会となった」といった声があがった。一定の成果を得たと評価し、次回以降のさらなる取り組みに向け弾みをつけた。

 海外からの来場も増えた。JETROの「世界の見本市・展示会情報」に展示会情報を公開するなどした結果、18カ国から約1千人が来場。前回から倍増となった。

柳田昌宏会長
柳田昌宏会長

 今後の課題について、柳田昌宏会長=写真=は「開催曜日」を挙げる。土曜日の来場者数が比較的少ない傾向がつづく。「将来的な話にはなるが、平日3日間の開催にするということも検討したい」と講評した。

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