中古タイヤ輸出、価格の下降に懸念  仕向け地もまだら模様

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カテゴリー: ニュース
財務省輸出通関実績をベースに日本中古タイヤ輸出業者協議会が抽出した24年・25年1-5月累計の輸出本数比較
財務省輸出通関実績をベースに日本中古タイヤ輸出業者協議会が抽出した24年・25年1-5月累計の輸出本数比較

 財務省輸出通関実績による中古タイヤの5月度の輸出通関実績が明らかになった。

 主な輸出先はアラブ首長国連邦(UAE)、モンゴル、マレーシア、ミャンマー、ボリビア、ガーナ、セネガル、カメルーン、米国など。

 輸出本数はUAE31万7261本(前年比16.4%減)、モンゴル9万9064本(同34.3%増)、ガーナ4万6805本(同29%減)、ミャンマー4万1698本(同88.4%増)と続く。

 25年1月から5月の累計では、UAE173万6054本(同8.8%減)、モンゴル59万8846本(同19.2%増)、ボリビア26万8453本(同73.5%増)、ガーナ24万32本(同22.7%減)。

 増減はバラつきが見られるが、日本中古タイヤ輸出業者協議会の牧野満会長は、「(全体の)本数としては横ばいで推移」と分析。ただ平均価格が下降気味に推移しており、「TBよりPCの占める割合が高いからなのか、または全体的に価格が下降する傾向なのかは判断に苦しむ」とし、輸出の不安定さに懸念を示した。

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