
アジア・太平洋地域で最大級のタイヤトレードショー、第20回中国国際タイヤエキスポ(CITEXPO)2025が9月3日-5日の3日間、中国で開催される。
CITEXPOは乗用車用、トラック・バス用、OTRなど自動車タイヤをメインとするビジネストレードショー。製品以外にも材料や成形機、タイヤ補修・整備機器、アクセサリー、リトレッドなど、多岐にわたるタイヤ関連製品が展示される。
会場は上海・浦東の国際展示コンベンションセンター(上海世博展覧館)で、主催は海富國際展覧服務有限公司(Reliable社、Topic社)。2003年の初開催以来、今回で20回目の開催となる(コロナ禍で20年-22年は開催中止)。
前回の第19回CITEXPO2024は昨年9月4日から6日に開催され、約1万1500人が足を運んだ。内訳は中国国内から5500人、国外6000人。アジア以外では中東(全体の18%)、欧州(同17%)からの来場が多い。

3万平方メートルの展示スペースに300社以上が出展し、うち44%がタイヤ製品・チューブとケーシング、41%がトラック・SUVホイールだった。
来場者からは「新興企業や新ブランドからサプライヤー側の市場トレンド情報が得られた」「中国国内だけでなく、海外から多くの来場者が新製品を求めてくる。世界各国のクライアントとつながることができる」と、展示会開催を高く評価する声があがっている。
自動車分野では、EVをはじめとした中国ブランドの勢いはいまだ健在。グローバル市場で強い存在感を示す。
さらに、米国関税に象徴される不確実性は、自動車分野ほか多くの重要産業の取引に混乱を招いているもようだ。少しでも安定した取引を求め、前回を超える来場者数が予想される。
今回は4万平方メートルの展示ホールに400社以上のタイヤ、ホイール関連企業が出展する予定。展示を通じ、中国ブランドをはじめとする自動車タイヤ業界の動向と最新の情報を発信する。140カ国から1万2000人超の来場者を見込む。