カーライフを支えるバンザイが訴求する“トータルエイミング”

 自動車用機械工具・整備システムの専門商社バンザイ(柳田昌宏社長、東京都港区芝)は今年6月に創業100周年を迎えた。米ゼネラル・モーターズの代理店として部品、サービス機器の販売から事業をスタートした同社は、変革が進む自動車業界でASV(先進安全自動車)への技術対応を図り、タイヤ空気圧調整やホイールアライメント計測も重要な要素となる“トータルエイミング”を訴求している。営業情報企画部営業推進一課参事の福田守利氏に、足回り整備の意義とバンザイの製品ラインアップを紹介してもらった。

 自動車搭載技術の高度化に伴い、エイミング作業の重要性が増している。車線逸脱防止機能や前方車両追突防止機能など安全技術の進化を背景に、4月には特定整備制度が新たにスタートした。従来の分解整備に加え、自動ブレーキなどに使用されるカメラやレーダーの調整が電子制御装置整備として位置付けられている。

 営業情報企画部営業推進一課参事の福田守利氏は「特定整備の電子制御装置整備では、足回りが非常に大切な縁の下の力持ちになります」と話す。

 車両の各種センサーを調整してもアライメントが適正でなければ、制御装置の誤作動につながる恐れがあるからだ。福田氏は次のように続ける。「カメラやレーダーの調整だけではなく、アライメントに代表される足回りの整備、もちろんタイヤの空気圧や車高など様々な項目をチェックし、エイミングという業務に携わって頂きたいです。“整備の精度を担保することで車の性能が活かされる”というコンセプトのもと、“トータルエイミング”の重要性をお伝えしています」

「easy3D」
「EASY3D」はカメラユニットをリフトに設置

 “トータルエイミング”で欠かせないアライメント診断  バンザイはバイスバースの「Microline EASY3D」(マイクロライン・イージースリーディー)と、ホフマンの「geoliner」(ジオライナー)の2商品をラインアップしている。

 両製品ともに3Dアライメントテスターだ。従来のセンサー式アライメントテスターは測定に30~40分程度かかり、今までのアライメント整備は“クルマがまっすぐ走らない”“足回りの部品を交換した”などアライメント整備の必要性が明らかなケースで利用されることが多かった。

 これに対し、5分程度で測定が完了する3Dアライメントテスターの場合は、アライメント診断を提案型サービスとして展開することもできる。福田氏は「診断結果をプリントすれば、お客様に車両の現状を絵や数字で簡単にお知らせできます。そうすれば、お客様の“整備をしてほしい”という気持ちもゼロではなくなるのではないでしょうか」と話す。

 タイヤ専業店でも、短時間で診断結果を出せる3Dアライメントテスターがあれば、たとえば低偏平タイヤを購入した顧客に対して、あるいはキャンペーンとして、アライメント診断サービスを提供可能だと付け加える。

 3Dの利便性の高さや確かな診断精度に加え、バイスバースの「EASY3D」は2つのカメラユニットをアライメントリフトに設置することが特徴だ。カメラを車体の前に置く3Dアライメントテスターとは異なり、車両前方のスペースが必要ない。

 また、リフトの左右に取り付ける各カメラユニットは、ホイールベースの中間から1輪毎のターゲットを2つのカメラで計測する。前後左右のホイールに取り付けた4輪毎のターゲットを合計8個のカメラで捉えるのだ。これにより、高精度な3Dアライメント測定を実現する。

バンザイeasy3D-b
「geoliner」のキャビネット部

 車両前方にカメラを設置する3Dアライメントテスターも、高性能カメラや高性能パソコンの採用で優れた精度を確保している。

 一方、「EASY3D」はターゲットを前輪と後輪の中間から8個のカメラで計測するため、画像処理の精度に関わる各画像データそのものが優れているのだ。福田氏は「機械の精度と必要なスペースを考慮すると、『EASY3D』は今のアライメントの需要にお勧めの1台です」と自信を示す。

 通常のアライメント調整作業では「トー」「キャンバー」「キャスター」に代表される各項目を調整するが、これらに起因しないタイヤの偏摩耗や直進不良もある。それは“1本だけタイヤの転がり方が固い、重い”“ハンドルを切ると操作に違和感がある”などの不良で、こうした原因の特定は整備担当者の経験値に依存することが多かった。

 数値で示すことが難しい“タイヤの転がり方の違い”といった不良  ホフマンの「geoliner」はこうした項目も診断し、ドライバーにデータとして示すことを可能にする。

 福田氏は「アライメントのプロの方は、いわゆる『トー』『キャンバー』『キャスター』以外の不良もご自身で走ったり触ったりして見つけ出しますが、その経験を紙に出すことはできませんでした。『geoliner』であれば、お客様にデータをお見せすることが可能で、そこから部品交換の必要性をお伝えできます。プロの経験とデジタルデータがあれば鬼に金棒です」と語る。

 さらに、アライメント整備の経験が浅くても、不良の原因を様々なデータから見て知ることができ、「アライメントテスターが車を分析する力を支えてくれます」とアピールする。

 「geoliner」のカメラユニットは車両前方に設置する仕様だが、天井吊り下げ式を選択することもできる。測定用カメラユニットを作業場の天井から吊り下げられるため、車両前方に置くエイミングの校正機の障害になることもない。

 また「EASY3D」のバイスバース、「geoliner」のホフマンはともにドイツの老舗メーカーだ。福田氏は「バンザイとしては長く安心してご利用頂けるものをお届けし、フォローを続ける責任があります。この点から精度はもちろんのこと、安心感を持って使うことができる製品を扱っています」と説明する。

 エイミング作業がますます大切になるなか、 “トータルエイミング”を推奨し、便利で高精度、かつ安心の製品を提供するバンザイ。さらに福田氏は、「車が進化していくなか、動力をタイヤに伝えて移動する限り、足回りの整備がなくなることはありません。むしろ特定整備がスタートし、これまで以上に重要になっています」と足回り整備の意義を語る。

 創業100周年を迎えた同社は、次の時代の安全で快適なカーライフの実現を目指し、整備業界を支える取り組みを加速させている。


[PR]

[PR]

【関連記事】