ブリヂストンの最先端タイヤ技術「ologic」「ULTIMAT EYE」

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カテゴリー: レポート, 現地

タイヤ踏面で何が起きているのかを可視化

新タイヤ開発技術「ULTIMAT EYE」

ドラムに埋設した9つのセンサーがタイヤ表面をセンシングする
ドラムに埋設した9つのセンサーがタイヤ表面をセンシングする

 「ologic」の高い安全性を実現するために適用したブリヂストンの新技術が「ULTIMAT EYE」となる。同社では約10億円を投じて2006年から開発を進めており、今年3月から発売を始めた乗用車用タイヤ「ECOPIA EX20」シリーズの開発にも活用されている。

 「これまではタイヤが路面に接地している際に何が起きているか、挙動を見極めるのが困難だったが、大規模なシステムを構築することにより、タイヤ踏面挙動の計測・予測・可視化する技術を確立した」(同社タイヤ研究本部桑山勲氏)。

 このシステムでは大型のドラムにタイヤを接触させて回転させると、ドラムに埋設したセンサーが接地圧や回転方向にかかる力や軸方向にかかる力などを計測する。タイヤは5軸の姿勢角を持つスタンドに取り付けられており、直進時や旋回時などさまざまな走行状態を再現できる。ドラムの直径は2m、最高速度は400km/hで乗用車用タイヤのほかトラック・バス用タイヤやレース用タイヤなど様々なタイヤの計測が可能だ。

システムを制御するパネル。計測したデータを即時に表示できる
システムを制御するパネル。計測したデータを即時に表示できる

 そこで得られたデータを高速で処理し、蓄積した情報を一定のアルゴリズムに則って合成すると、タイヤの表面で起こっている接地圧や制駆動力、横力といった事象を再現できるという仕組みだ。

 「このような考え方は決して難しいことではないが、実行しようとなると大規模な施設と高性能コンピューター、そしてそれを使いこなすためのノウハウが必要になる。これらを一つのパッケージとして作り上げたのが今回の新技術。シミュレーションと実験・計測の融合により飛躍的な性能向上が可能となった」

 同社では「ologic」技術を適用したタイヤの開発をカーメーカーと共同で取り組んでいくとともに、今後の開発で「ULTIMAT EYE」を積極的に活用していく方針だ。


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