神奈川ハマタイヤ「ヨコハマタイヤ体感試乗研修会」開催

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地

 神奈川ハマタイヤは6月19日から21日の3日間、千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで販売スタッフらを対象にした「ヨコハマタイヤ体感試乗研修会」を開催した。管理本部長補佐管理部の篠田典之部長は「どういうことをすればカーディーラーの方がエンドユーザーにタイヤの特徴を伝えられて、そのためには何をしたら良いかと考えて試乗会を企画した」と取り組みの意義を話す。販売スタッフは試乗研修会を通して、体験に基づいた説得力のあるアドバイスをエンドユーザーに提供することが可能になる。同社では10年以上前から試乗研修会を実施している。その過程で守り続けてきた取り組み、そして新たに始めたチャレンジとは――。

アドバイスに一層の説得力を

試乗車両
試乗車両

 今回のイベントにはKTグループの神奈川トヨタ自動車やトヨタカローラ横浜、ネッツトヨタ横浜、ネッツトヨタ湘南のほかタイヤ専業店などの店舗スタッフ約240人が参加。合計4つのコンテンツを体験した。その中で、今回から新たに加わった試乗メニューがウェットグリップ性能「a」と「c」の違いを体感するものだ。

 横浜ゴムはこの数年「雨に強い横浜」の訴求を強化している。2019年の商品カタログでは表紙を「a」と「c」の制動距離の違いが一目で分かるビジュアルに刷新。商品展開では、2月に全57サイズでウェット性能「a」を揃えた「BluEarth-GT AE51」を上市した。

 さらに、4月から6月にかけては各地でエンドユーザーを対象にウェット性能の差を体験できるイベントを開催。神奈川ハマタイヤ㈱の営業担当者も数名で参加した。

 体験してみるとその違いは明白で「販売店の皆様に実感してもらうにはこのコンテンツを入れるしかない」(営業本部長の宮城睦取締役)として、今回の試乗会に新メニューとして加えることを決定したという。

 試乗に使用したのはトヨタの「プリウス」。ウェット性能「c」の「BluEarth AE-01」と、ウェット性能「a」の「BluEarth-GT AE51」を装着して性能比較を行った。

 まず、濡れた路面をアクセル全開で加速し、指定された地点でブレーキを踏み込む。「c」では、“ゴリゴリ”という音が数秒間響き、ABSで止まっているような感触がする。

試乗コース
試乗コース

 一方、「a」では音の発生時間が短く、身体全体がグッとシートに押し戻されるため、しっかりとグリップで停止していることが確認できた。

 さらに、ドライ路面でのスラローム走行では「BluEarth-GT AE51」の高い剛性によって、切り返しの際の収まりの良さを体感した。

 宮城取締役は「『a/A』以上の性能を備えるというのは技術的には大変なことだが、横浜ゴムはほかのメーカーを大きく上回る商品ラインアップを展開している。そこを広めていきたい」と力を込める。

 その上で「毎年実施することで少しずつこの体感を広めていけたら、情報がお客様に更に伝わっていく」と今後に向けて意気込みを語った。
 

品田社長
品田社長

 同社の試乗研修会では、数年前からタイヤの空気圧の差を体感できるメニューを継続して取り入れている。品田基宏社長はその背景を次のように述べる。

 「エアレスタイヤなど、タイヤがどう変化していくのか全く先は見えない。だが、まず空気入りタイヤの中に空気が入っている以上、残溝なども含めて定期的なタイヤ点検は肝だと思っている。乗り比べ以上に重きを置いている」

 同社が独自に調査したデータによると、車両から外して倉庫で保管したタイヤの場合、1年間で約30%もの空気が自然と抜けてしまうことが分かっている。特に、秋から春にかけては気温の低下とともに空気圧が減少する。

 これを踏まえて今回は空気圧を適正値に充てんしたタイヤと、空気圧を30%下げたタイヤを同一条件の車両にそれぞれ装着し、比較した。

 その結果、篠田部長が「タイヤの性能の比較をするには、そもそも適正な空気圧が入っていなければ話にならない」と指摘する通り、空気圧不足のタイヤではグリップ力や快適性は確認できなかった。そればかりか、通常走行すら危険を伴うような印象だ。

 品田社長は「販売側が空気圧の大切さをお客様に伝えなければいけないというのは、試乗をしてから初めて分かる。乗らないと分からない」と話す。

 商品の知識を深めるだけではなく、タイヤの安全使用や適正管理といった意識向上にも貢献する試乗研修会。その目標参加者数は、KTグループ内で販売に関わる社員数と同程度にあたる4000人だという。これまでの参加者はおよそ2500人――挑戦は続く。


[PR]

[PR]

【関連記事】