大雨や台風シーズンを迎え、タイヤ点検もより重要に

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地

 JAF(日本自動車連盟)は6月13日、都内で行った警察との合同訓練を報道陣に公開した。この数年、毎年のように発生している集中豪雨など災害があった際、どのようにドライバーの救出や放置車両の排除などが行われているのか――。被災地ではタイヤのパンクといった車両被害も多くなることから改めて意識を高めていくことが求められそうだ。

JAFが訓練を公開

JAFが実施した訓練
JAFが実施した訓練

 台風による豪雨や大震災が発生した時は、道路の冠水や土砂崩れに自動車が巻き込まれるケースも少なくない。今回の合同訓練は、災害時に迅速に緊急交通路を確保するためのもの。警察との連携を強化するとともに、JAFのロードサービス特別支援隊員らの知識および技術の向上を目的として実施された。

 当日は、ロードサービス特別支援隊や警視庁機動救助隊、警視庁・神奈川県警の警備課などが参加。JAFでは「災害の発生を予測することは困難であり、平時にこのような訓練を積み重ねておくことは極めて重要になる」と、その意義を説明する。

 訓練は2つのパターンを想定して実施した。一つは、道路冠水などが起き、運転者が取り残された事故車両が放置された場合。もう一方は、土砂崩れの被害に走行中の車両が巻き込まれて道路を塞いでしまったケース。各回とも、通報を受けたパトカーが現場を確認し、レスキュー隊やJAFを要請。JAFが車両の固定といったサポートを行う中、レスキュー隊員らは運転者を救出し、その後JAFがレッカー車で事故車両を排除して緊急交通路を確保した。

タイヤにもリスク

 こうした災害が発生した際、タイヤの取り扱いにはどのような注意点があるのか――。JAFでは、「基本的に災害時にはクルマ以外の交通手段を推奨する」としている。豪雨発生時にはタイヤの排水機能が上手く働かなくなること、震災後には道路の陥没や突起物などによってタイヤの損傷、バースト、パンクといったリスクがあるためだ。

 一方で、万が一に備えて普段から気をつけておくべき点も多い。例えば、ハイドロプレーニング現象には空気圧不足や摩耗などが要因になり得る。そのため「1カ月に1回はタイヤの空気圧を点検することが大切となる」(JAF)。さらに、「日頃からタイヤを点検し、残り溝がどれ位か、傷などがないかをチェックする習慣を身につけておきたい。もちろん、タイヤを傷めるような無理な運転・走行も禁物だ」と指摘する。

 災害が起きた後には、タイヤのパンクも増加する傾向にある。昨年9月に関西や四国地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号の発生時には、パンクによる救援要請は、大阪府で前年同期(252件)の約3倍(782件)に急増した。強風で道路上にがれきが散乱し、その上を走行したことなどが影響したと見られている。

 タイヤがパンクした場合はスペアタイヤへの交換のほか、パンク応急処置セットでの臨時の処置もできる。ただ、傷が大きい時やサイドにダメージを受けた場合など、対応が難しいケースも考えられるため、積載している処置セットがどのレベルの傷に対応できるのかといった点を確認しておくことも有効になる。

 豪雨や大雨の際にはハイドロプレーニング現象やドラムブレーキへの水の侵入などでハンドル制御が効かなくなること、バーストによる二次災害など様々な恐れがある。こうした危険性を理解した上で、日常点検を徹底し、間近となった台風シーズンを安心して迎えたい。

 また、ユーザーと接する機会の多いタイヤ販売店にとっても、改めて安全への注意喚起が求められていきそうだ。


[PR]

[PR]

【関連記事】