小野谷機工 ホイールバランサー「DYNAMAX B1-MAX Luce」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

視覚効果を高めた最高峰モデル

 小野谷機工はこのほど、タイヤ整備機器の新製品を上市した。その実演デモを交えながら、新製品の性能特徴について話を聞いた。

DYNAMAX B1-MAX Luce
DYNAMAX B1-MAX Luce

 先に開催された「第33回オートサービスショー2013」に出展した小野谷機工ブースで、視覚的という意味でもっとも目立ったのは「DYNAMAX B1-MAX Luce(ダイナマックス ビーワン・マックス ルーチェ)」ではなかったか。同社ホイールバランサーのハイエンドモデルとなる新製品だ。

 クルマのガルウィングを連想させるタイヤガード。明るく、クールな光を照射するLED照明。本体やタイヤガードのブラックから鮮やかに浮き彫りにされる製品ロゴのブルー。精巧なホイールのグラフィックスとデジタル数字での画面表示は、コンピュータシミュレーションの完成度の高さをうかがわせる。

 タイヤチェンジャーの場合、作業者の動作や機器自体のメカニカルな動きによって興味を惹かれることは多々ある。それに比べると静的なホイールバランサーが、これだけ見る者の目を奪うのはかなり珍しいだろう。

 商品開発部機器商品開発チームの杉本和則氏に話を聞く。新製品は「B1-AR Luce」や「B1-ST Luce」の系譜を引くLED照明装置搭載モデルの最高峰に位置付けられる。レーザーモードを搭載し、ホイールデータの計測や位相位置への停止をフルオートで行えるのが最大の特徴だと説明する。

 さっそく実演デモを行ってもらう。まず、本体にホイールをセットする。エアーロックシステムを搭載しているので、足踏みペダルでの操作でロックと解除がエアーロックにより行われる。両手でホイールをセットすることができるので、取り付け誤差を抑えられる。しかも、ワンタッチ機構を採用しているのでスピーディだ。オプションのリフターと連動させれば、重いSUV用大径タイヤでも楽に、高い精度で作業することができる。

スピーディで正確な作業を可能にした
スピーディで正確な作業を可能にした

 タイヤガードを閉じる。このガード、従来はタイヤ・ホイールの正面で垂直に開閉するのが一般的だ。だが、「B1-MAX Luce」ではそれが斜め方向に傾いて開閉する。「この機構により作業空間を広くとることで、頭上を気にせず作業することが可能になった」と杉本氏。万が一、作業者と接触した場合、ガードが即時に全開するセーフティ機構も備えているという。

 このガードにはLEDによる間接照明を搭載した。暗いピット場でもバランサー全体を明るく照らす。また、LED照明は回転軸部にも埋設されており、ホイール内部を照らすことで、見やすく快適に作業することが可能だ。

 レーザーモードの場合、スタートボタンを押すだけで、リム幅・リム径・ディスタンスなど、アンバランス測定に必要なデータをレーザーセンサーが全自動で計測する。回転測定が終わると、IN側の位相位置で自動停止し、赤色のレーザーポインターがウェイト貼り付け場所を照射する。次にNEXTボタンを押す。今度はOUT側の位相位置で自動停止する。レーザーポインターに従って貼り付け作業するだけで終了。スピーディで正確な作業を行うことができる。

 スチールホイールのように、両面打ち込みモードで使う場合、付属のアウトサイドゲージをホイールのアウト側に当てるだけでリム幅が自動的に入力される。面倒な入力作業が不要だ。モニター画面は17インチの液晶カラーディスプレイ。シンプルで見やすい。

姉妹機「B1-LAX Luce」
姉妹機「B1-LAX Luce」

 本体は、ホイール側部分に向かって斜めに切れ込むような設計となっている。言わば、テーパー形状だ。これも「作業者がより作業しやすいように」(杉本氏)という配慮から。「B1-MAX Luce」の設計思想はつまり、高精度で正確、かつ作業は楽で、快適に。「MAX」の名称にふさわしく、ハイスペックな機能を満載している。

 顧客に対し整備作業の重要性を表現するには視認性を高めることが必要だ。整備工賃をなぜお支払いいただくのか――ホイールバランス作業のように、目で見てわかりにくい整備の場合、それはなおさらである。視覚効果を高めればその説得力も増す。

 なお「B1-MAX Luce」の姉妹機として「B1-LAX Luce」も同時に上市した。LED間接照明などを省きモニターの意匠を変更しつつ、レーザーセンサーや傾斜開閉ガードなどを搭載することで、高機能はそのままにコストパフォーマンスを高めている。


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