ダンロップ タイ市場で市販用タイヤ拡販へ

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地

 住友ゴム工業がタイ国内で市販用タイヤの販売を行う「ダンロップタイヤ・タイランド」(バンコク)は2005年9月に設立。翌年9月から本格的な営業活動を開始した。

 現在の販売品目は、乗用車用ラジアルタイヤおよびライトトラック用(4×4、ピックアップトラック用)ラジアルタイヤとなる。従業員数は69名(うち日本人3名)で、バンコク地区で7名、それ以外の地域に16名のセールススタッフを配置する。

 同社の鈴木辰治社長によると、タイの商流は①工場からの仕入れ→②販売会社→③販売店→④エンドユーザーという流れになる。昨年の商品仕入れ先工場は、住友ゴムのタイ工場が60%、インドネシア工場、日本からの輸入がそれぞれ22%、18%だったが、タイ工場の生産拡大に合わせ、今年はスミトモラバータイランドからの仕入れ量が70%程度まで増加する見込みだという。タイで販売するタイヤはタイ国内で生産する地産地消体制が整ってきたといえる。

 鈴木社長は「営業開始以来、2010年に市場シェア10%獲得という目標を掲げ、販売基盤の確立に注力してきた。とくに最初の3年間は、2つの課題に重点的に取り組んだ。ひとつは取り引き件数をいかに増やすか。そして取り引きを頂いている店舗で店内シェアをいかに上げるか――その結果、営業開始時の2006年では170店だった取引店舗が、現在は350店舗と倍増できた。それに伴い販売量も増加している」と手応えをみせる。

バンコク市内のタイヤ専業店
バンコク市内のタイヤ専業店

 同社のタイ市場におけるマーケットシェアは2007年の5%から着実に拡大、当初の目標通り、今年中に10%を確保できる見込みだという。さらに来年以降は毎年1%のシェア拡大を目指し、営業活動を強化していく方針だ。

 鈴木社長は今後の展開を次のように話す。「2012年にシェア12%獲得、取り引き店舗410店舗を目指して活動を推進していきたい。具体的には、以前から行なっているモーターショーへの出展や地方キャラバンなどを継続しつつ、新たにTVCMやCSR活動を開始して幅広いユーザーに訴求していく」

 ダンロップタイヤ・タイランドの取り引き先のひとつである「NV Yangyont」(エヌヴィ ヤンヨン=バンコク)を視察した。同店はSuchin Sang-Mae(スチン・サンメー)社長が約10年前に開業したタイヤ専業店。現在は市内に合計4店舗を展開している。

 同店の従業員数は28名で、朝8時から夜11時まで年中無休で営業する。ブランド別販売構成比はダンロップが60%、その他メーカーが40%。ホイールやカー用品なども取り扱い、インターネットを通じた販売にも力を入れている。

店内のホイールコーナー
店内のホイールコーナー

 月間販売本数は平均2000本で売上高は月2000万バーツ(約5500万円)。その内の半分、1000万バーツがタイヤ販売による売り上げとなっている。

 スチン社長にユーザーの動向、ダンロップタイヤの特徴を聞いてみた。「お客さまが重視するのは、値段と品質。ダンロップブランドの製品は静粛性が高く、耐久性に優れているため好評だ」。同店では「SP SPORT LM703」が良く売れているという。またインチアップの需要も多く「VEURO」や「SP SPORT MAXX TT」なども人気。一方、エコタイヤのニーズは現時点では、さほど多くはないようだ。

 交通量の多い通りに面した同店には来客が絶えない様子。「当店はインターネットや車雑誌への広告展開で認知度向上に努めている。またモータースポーツへのサポート活動も行ない、ユーザーへ積極的にアピールしている」(スチン社長)。

 ダンロップタイヤ・タイランドの阪本貴士企画部長によると「タイで最も需要が増えるのは年度末である11月から1月。ボーナス時期に合わせて各店がキャンペーンを展開する」。間もなく始まる商戦期に向け、タイヤ専業店と協力しつつ一層の拡販、シェア拡大に努めていく。


[PR]

[PR]

【関連記事】