タイヤセレクト豊平 タイヤとゴルフ用品の販売を

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カテゴリー: ディーラー, レポート

 国内最大のスタッドレスタイヤ市場と言えば北海道である。さらに、北海道最大のスタッドレス市場は、と続ければ、当然それは200万都市、札幌エリアを指す。

 業界推定によると、リプレースタイヤの需要は、北海道全体で420万本。うち札幌エリアはその半分にも達するという。一方、冬用タイヤの構成比は約7割。つまり、札幌エリアにおけるスタッドレスタイヤ販売本数は年間約290万本規模と推定される。

藤堂泰史店長
藤堂泰史店長

 そういう札幌エリアのタイヤ販売店は、それがゆえの〝特殊性〟に大きな影響を受ける。その特殊性とは、降雪が始まってすぐの、ごく短い期間に需要のピークが集中するということだ。

 通年で見ると、それを「メリハリの利いた」と表現することができるかもしれない。だが、その起伏の差はあまりにも激しく、しかも天候という外部要因に大きく左右されてしまう。タイヤ販売店をマネジメントする者にとって、1年を通じて安定したビジネスを展開することは、当地における最大のテーマといえる。

 タイヤセレクト豊平の藤堂泰史店長も、そのテーマに意欲的に取り組む一人である。所在地は、札幌市豊平区美園。北海道随一の繁華街であるすすきのと、恵庭・千歳を結ぶ国道36号線沿いにあるロードサイドショップだ。

 1998年10月にオープン。藤堂店長はこの店で1年半のキャリアとなる。タイヤセレクトはスタッフ4人体制が一般的だが、ここでは、店長を含め8人体制を敷いている。その理由は後述する販売ミックスに関係する。

 主な商圏は、札幌を中心とした10分~15分圏内。エリア内には大規模な集合住宅が非常に多いのが特徴だ。従って、ユーザー層のコアはファミリー層となる。また、いわゆる〝転勤族〟もターゲットの一つ。ただ、彼らの多くは定期的に異動してしまうので、「入れ替わりが激しく定着しないのが悩みの種」(藤堂店長)だそうだ。クルマのタイプで分析すると、ファミリー層はミニバン・セダン、〝転勤族〟はコンパクトカー・軽自動車に大別できる。

 商圏内には競合店が多数出店しているという。買い回りをするユーザーに、いかに店にアクセスしてもらうかが、日常のビジネスの鍵となる。「お客様の豊かなカーライフをサポートする店としてご来店いただけるよう、さまざまに工夫を凝らしている」と、藤堂店長は店での取り組みを紹介してくれる。

 その代表例の1つが「安心点検マイレージ」だ。ユーザーに月に1度のペースでの無料点検を推奨しているもので、リピート来店の動機付けとするものである。藤堂店長は「どんな小さなことでも、気軽に来店しご相談いただきたい」、そう言葉に力を込める。

ゴルフ用品コーナー
ゴルフ用品コーナー

 ところで、タイヤセレクト豊平を取り巻く近年のビジネス環境について、藤堂店長に分析してもらった。それによると、2013年度はリーマンショック前のレベルまで回復したとのこと。それを受けて、2014年度はさらなる成長を期している。

 同店での売り上げ構成比は、タイヤ50%、作業工賃15%、ゴルフ用品15%、ホイール10%、その他用品関係10%。用品関係が新車の段階で装着されるケースが増えてきたため店売りが減少傾向にある。それをタイヤ販売と作業工賃がカバーするというのがトレンドだ。

 特筆すべき点は、販売ミックスの項目にゴルフ用品があること。同店は、タイヤ販売店でありながら、ゴルフ用品販売店でもあるという、全国でも珍しい複合店なのだ。販売にあたってはともに専門知識やスキルが必要とされる。それが8人体制の理由ともなる。

 店の敷地には「タイヤセレクト豊平」とともに「ゴルフセレクト」という看板を掲げている。店内にゴルフ用品コーナーを併設。その一画にはフィッティングスペースを確保している。ゴルフギア専門店としても本格的だ。ここでXXIOやSRIXONブランドのゴルフ用品を展示し販売しているのだ。

 藤堂店長によると、ゴルフ用品の販売を開始してから10年ほど経ったという。「タイヤがオフシーズンに差し掛かる頃、ちょうどゴルフがシーズンインとなる。夏タイヤの交換時期に合わせて、ゴルフ用品のラインアップを充実させると、タイヤとゴルフとでは異なるお客様の層が形成されることになる。それが店にとっては、良いアピールの機会となる」とし、同店の大きなセールスポイントに成長したと評価している。

 ゴルフ用品販売との複合店という、ユニークな訴求点を持つタイヤセレクト豊平。しかし、決してそれに〝安住〟しているわけではない。小売店の基本はコミュニケーションにあると、藤堂店長は考えている。

 「お客様とフェイス・トゥ・フェイスでていねいにお話することが、まず必要。お客様が何を求めているのか、それを見極めた上で、もっとも適切なものをご提案する」と話す。ユーザーとの対話から、ニーズを引き出し、それに的確に対応することを心掛けているという。

 同店のあるべき姿はユーザーにとって〝身近なタイヤ屋さん〟となること。視点を替えるとそれは地域№1のタイヤショップになることを意味する。藤堂店長をはじめ8人のパフォーマンスをフルに発揮することで、理想の姿に近づくに違いない。


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