小野谷機工 TB用タイヤチェンジャー「PRO SUPER TC-012W」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

「プロスーパーTC-012W」

楽で、効率的な作業を実現

 東京ビッグサイトで開催された「第34回オートサービスショー2015」。このショーに、小野谷機工株式会社は7機種ものコンセプトマシンを参考出品した。  今回この欄でレポートするTB・LT用タイヤチェンジャーの新製品「プロスーパーTC-012W」もその1つだった。細部にわたる検証を終え製品化を果たし、この10月1日から新発売する。

 小野谷機工が現在、もっとも力を入れて取り組んでいるテーマは『整備作業の自動化による省人化と、作業の軽労化・省力化』である。それはタイヤ販売店における人手不足と作業者の高齢化が進行しつつあるという現実を受けてのもの。

 販売促進部の川崎雅彦部長は「人手不足と高齢化の問題はますます深刻化しつつあります。当社ができることは、タイヤ整備機器の専門メーカーとして、いかに楽に効率的に、そして安全に作業を進められる機械を開発することだと思います。“開発型企業”である当社は、お客様の立場に立って機器を開発することが第一原則で、開発をやめると生き残ることはできません。国産メーカーだからこそ可能なご提案や、キメの細かいサービスを通じて、タイヤ販売店の皆様が抱いているお悩みの解消を図っていきたい」、このように話している。

2つのビードローラーで作業速度がアップ

楽なバー
楽なバー

 「プロスーパーTC-012W」は、製品名の「W」が示す通り、ダブルビードローラーを標準搭載しているのが最大の特徴。TB用タイヤチェンジャーには「プロスーパーTC-012」という製品が既に上市されており、新製品はその姉妹機種にあたる。ただし、「TC-012」はビードローラーがシングルタイプである。

 同社には、大型タイヤチェンジャーに今回と同じ思想で設計した「プロフットTB-881SL」や「プロシードPRO-8000」がある。新製品はそのノウハウを活かし開発し、さらにTB・LT向けにチューンアップした。

 ビードローラーがダブルとシングルとではなにがどう違ってくるのか。開発を担当した商品開発部の坂井良治さんによると、「作業スピードが格段に上がります」と指摘する。

 台上にタイヤを置き、坂井さんがコントロールパネルのスイッチを操作する。ビードの位置でローラーのポジションを決める。左側のローラーは外すときの押し込みを、右側のそれは装着するときの入れ込みにと、それぞれ役割が分担されている。

 ローラーが1つの場合、ローラーの上げ下げや左右への移動に少なからず時間を要すが、ローラーが2つであれば確かに時短となる。また左右のローラーはそれぞれ独立して上昇・下降が可能。これも脱着時の作業性向上に寄与する。

 タイヤアーム台とツール台が同時に、交互に移動するダブルアクション機構を搭載した。これはシリーズの特徴を踏襲するもの。よりスピーディな作業を実現し、作業効率を高める。

 タイヤ組み込み時に使用するサポートツール、「楽なバー」というマウントヘルパーを標準装備した。ビードをしっかりとホールドするので、簡単で確実に、楽に組み込み作業を行える。さらに、タイヤ回転の速度を作業者の好みによって選べる2スピード仕様を標準装備とした。

 「ショーに参考出品した当時と大きく変更した点があります」と、坂井さんは言う。それはコントロールパネルのスタンドだ。当初は固定式だったが、それだと幅広の偏平タイヤを交換するときに、スタンドが邪魔になってしまう可能性が生じた。そこでスウィング型の可動式に変更することで、その不便さを解消したのだという。このようなところに、国産メーカーならではのレスポンスの良さを見ることができよう。

 坂井さんは「チューブレスタイヤの脱着にフォーカスし開発しました。繁忙期のタイヤ交換に持ってこいのスペックです。コンパクト設計を採用していますので、2台目・3台目のチェンジャーとして、威力を発揮します」、このように説明する。

 ビードローラーのダブルタイプをオリジナルコンセプト品として、その特性を強く訴求していきたいとしている。


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