タイヤセレクト金沢中央 仕事はひと手間を惜しまずに

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カテゴリー: ディーラー, レポート

 タイヤセレクト金沢中央の所在地は金沢市間明町。北陸自動車道・金沢西ICとつながる25線沿いのロードサイドショップだ。付近には、全国展開をしている大型ショッピングセンターをはじめ、ドラッグストアやアメージングスポットなど、地元の生活者に向けた商業施設が多く建ち並ぶ。

 タイヤセレクト金沢中央のグランドオープンは2008年10月10日。今年で開店から6年目だ。

 店舗の陣容は店長の中越淳氏を筆頭に4人体制。中越店長はオープン時からここの運営を任されている。営業時間は10時~19時、定休日は水曜日である。

中越店長
中越店長

 中越店長に商圏の特徴を聞くと、同じ金沢市内に店を構えていても、金沢南と様相が異なるところもあると指摘する。エリアには一戸建てが多く、特に店の裏手を走る旧道沿いには、歴史を積み重ねてきた住居や商店が残っている。コアのターゲット層はファミリー層で、来店するクルマは軽自動車・コンパクトカーが多く、それに次ぐのがミニバン。またシニア世代ではセダンが主流を成す。

 それを反映し、同店での売れ筋商品は「エナセーブ EC203」や「エナセーブ RV503」をはじめとする低燃費タイヤ。上記に加え「ル・マン4」「ビューロ VE303」といった高付加価値商品に力点を置き販売促進に取り組んでいるさなかだと、中越店長は言う。

 同店の特徴の一つとして、卸売りを行っている点を挙げられる。近隣のカーディーラー店との結びつきが強く、お互いを重要なビジネスパートナーとして認め合っている。その関係を活かし行う卸売りは、同店の売上でおよそ50%を占めている。

 一方、小売り部門で伸長しているのはタイヤだ。その構成比は55%ほど。次いでホイール14%、工賃10%と続く。今後の方向性としては、タイヤ・ホイールの売上げ構成比をさらに高めたい考え。特にスチールホイールのユーザーにアルミホイールへの買い替えを積極的に奨める施策を展開。その結果、アルミホイール「ローゼスト」シリーズの今年のコンテストでは全国のタイヤセレクトの中で第2位を獲得するまで成長したそうだ。

 これら施策は、競合する大手カー用品量販店がこのエリアに出揃っていることにも関係する。つまり、タイヤ専門店〝らしさ〟ということをアピールすることが、その地域での存在力を強めることにつながるからだ。

 この考えは販売促進活動に現れている。具体的には店頭で行うイベントである。春の感謝祭、夏祭り、秋の周年祭と、年に3回、定期的に祭りを開催。そこではヨーヨー釣りや射的など縁日で見かける屋台を出す。またステージでは地元の和太鼓のサークルが演奏する。バトントワリングチームが演技を披露する。仮装大会を催す――このように地域ぐるみで祭りを行うことで、〝町の一体感〟〝地域の絆〟を強めることに大きく貢献している。

 日常的に取り組む店の方針について聞いたところ、中越店長は「ひとりのお客様に対し、スタッフ全員で接客する」ことを挙げた。これはどういうことを意味するのか。

 「お客様を接客対応するスタッフを固定化すると、仮にそのスタッフが外出中の場合、せっかくご来店いただいたのに帰られてしまうというような事態が想定できます。そうあってはなりません。お客様はひとりのスタッフにつくのではなく、店につくものと考えます」という答えだ。同時に、スタッフの接客スキルを高いレベルで均質化させることで、店としての顧客満足度を向上させるという狙いも、そこに見てとれる。

スタッフ手作りのPOP
スタッフ手作りのPOP

 その接客のベースに置くのは〝フレンドリー〟であること。「お客様とは広く浅くというよりも、深いお付き合いをさせていただいています。ですから常連となったお客様から別のお客様をご紹介いただくことも多い」と、中越店長は言う。

 店のモットーは「なにごとでもひと手間をかける」こと。そこにタイヤ専門店としての矜恃を持つ。タイヤのプロらしい仕事を通じてタイヤ販売を伸長させ、近いうちには小売り部門の比率を60%くらいに上げたいという考えだ。

 店内は手作りのPOPがそこかしこに飾られている。これは先の異動まで同店に在籍していた女性営業スタッフの手になるものだ。自身をはじめスタッフ全員をカリカチュアライズしたイラストがアイキャッチとなっており、来店者に強いインパクトを与える。イラスト以外でも、デジカメ写真やそれに添えられている文章も印象深い。来店客とのコミュニケーションツールとして、抜群の効果を発揮しているようだ。

 同店ではこの9月中に一時閉店しリニューアル工事を行う。10月の周年祭は新装オープンを兼ねてのビッグイベントとなる予定だ。6年間、店の運営に携わってきた中越店長にとって、これまでを振り返るちょうど良いチャンス。

 「当初描いた目標に対し、半分くらいまで来たかな」と、謙遜気味に語ってくれた。この小休止は、リニューアル後の大ジャンプに向けての助走となるのではないだろうか。


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