エイワ TB用タイヤチェンジャー「WING 526」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

「WING 526」

軽量&コンパクトを実現

新機構のクランプ爪。脱着の作業性が向上した
新機構のクランプ爪。脱着の作業性が向上した

 機能美とは余分な装飾を省いてムダのない形や構造を追求した結果、自然に発現する美しさを意味する。エイワがこのほど上市したトラック・バス用タイヤチェンジャーの新製品「WING 526」は、機能美という表現にふさわしいデザイン性を実現した。

 タイヤチェンジャー発祥の地と言われるイタリア。そのイタリアで、1963年に創業したのがモンドルフォ社である。「WING 526」はそんな老舗メーカーとの共同開発により誕生した。2014年に発売された「WING 556」に続く、モンドルフォ社製タイヤチェンジャーの日本仕様、その第2弾となる。

 「WING 526」について、商品部の平井伸一部長は「『プロのニーズに応える軽量コンパクトな標準モデル』が新製品のコンセプト。世界的なベストセラー機となった『WING 556』と同様、日本市場で使われることを前提に独自の仕様を採用しました」、そう紹介する。

 この新製品は、ホイールサイズ14インチのLTタイヤから26インチのTBタイヤに対応。市場でもっとも多く使われている、いわゆるメインサイズと呼ばれるLT/TBタイヤ、さらに一部のAGやORタイヤにターゲットを絞った。これが、56インチまでのワイドなサイズレンジに対応する第1弾製品と大きく異なる点。ただし、最大タイヤ径1500mm、最大タイヤ幅780mmと設定されているので、低床車に装着されているスーパーシングルタイヤの脱着作業にも対応可能だという。

 平井部長がさっそく、実演デモを行ってくれる。「WING 526」の機器本体からオペレーティングアームが伸びている。このアームは可動式。作業者の身長や作業工程を問わず、任意の位置でコントロールスイッチを操作できるのが〝ウリ〟だ。スイッチは操作性の良いボタン配置で、誤操作を防ぐカバーを採用。緊急時にすぐに機器の動作を停止させるエマージェンシーボタンもスイッチボックス側面に完備している。

 アルミホイールをチャッキングするとき、アルミへの傷付け防止を図るため、従来はアルミ保護リングをアダプターとしてホイールに装着してからホールドする爪をクランプさせていた。その場合、ホイールのサイズに合わせ保護リングを選ぶ必要があり、ホイールを交換するたびにリングを装着し直さなければならなかった。それが作業でひと手間増える、隠れた要因となっていたのは否めない。

標準装備されたディスクツール
標準装備されたディスクツール

 そこで「WING 526」では爪の部分に着目。アルミへの当たり面に樹脂性のプロテクターを施し、またホールドする側にも専用のアダプターを装備。それにより作業の流れがスムーズとなり、アルミホイール脱着の作業性が大幅に向上した。なおアルミ保護リングはオプションパーツとして用意しているので、従来の方法での脱着も可能だ。

 脱着作業ではディスクツールがメインとなる。このディスクツールが標準装備で、チューブレスローラーがオプション装備。これもターゲットサイズを考慮しての設計思想による。チャックとツールが同時に移動するカウンタースライドは「WING 556」を踏襲している。また、ディスクは作業ペダルを踏むことで容易に反転させることが可能。操作性が向上した。

 回転速度に2スピードシステムを採用。作業者の熟練度に応じて、好みのスピードを選ぶことが可能。スピード切換はスイッチ一つだ。油圧にはノン・リターンバルブを採用。万が一のオイル漏れ等、緊急時の安全性を確保するものだ。これらの機能も「WING 556」から引き続き搭載した。

 平井部長は「モンドルフォ社のチェンジャーは世界中に多くのファンがいます。伝統と先進性が融合した同社のデザインは世界標準と言っても過言ではないと思います。その名機を日本のプロショップの皆様にぜひお使いいただきたいと考え、『WING 526』を共同開発しました」と話す。

 「軽量でコンパクトデザインを採用」(平井部長)しているので、どのようなレイアウトにも対応が可能。TBタイヤ専門店のメイン機種、あるいは2台目のチェンジャーとしてはもちろん、PCタイヤ複合店での稼働やサービスカーへの搭載も期待できる。


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