試乗レポート 住友ゴム工業「ENASAVE RV504」日常の運転で感じる安定感

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カテゴリー: レポート, 試乗

エナセーブRV504

エナセーブ“第2世代”第2弾

 住友ゴム工業は2月からミニバン専用タイヤの新商品「エナセーブRV504」を発売した。新商品は低燃費性能とロングライフ性能を向上させるとともに、ミニバン特有のフラつきを抑えた高い操縦安定性能と、快適な乗り心地を実現したのが特徴。同社は「エナセーブRV504」の発売を機に4月6日、愛知県豊田市のさなげアドベンチャーフィールド周辺の一般道でプレス向け試乗会を開催した。

 「エナセーブRV504」のコンセプトは、「エナセーブ第2世代の長持ちするミニバン専用低燃費タイヤ」  同社は昨年2月に発売したスタンダードタイヤ「エナセーブEC203」以降を“エナセーブ第2世代”と位置付け、低燃費性能やウェット性能のほか、とくにライフを重視した商品開発を行っている。今回の「エナセーブRV504」はその第2弾商品。13~19インチの全42サイズをラインアップし、軽・コンパクトからラージミニバンまで幅広い車種に対応する。

エナセーブRV504
エナセーブRV504

 同社では「エナセーブRV504」の特徴として、①低燃費性能②ロングライフ③優れた操縦安定性能と快適な乗り心地――の3点を挙げる。

 低燃費性能は、グレーディングで従来品(エナセーブRV503★)のAからAAにランクアップ。この性能向上にはトレッドゴムに新開発した「新シリカ用変性ポリマー」を採用したことがポイントだ。従来品はスチレンの分散性が低く、凝集しやすいため、不要な熱が発生しやすい傾向があった。一方、新商品では同社の材料開発技術「4Dナノデザイン」を活用し、スチレンを分散して配置することで、不要な発熱を抑制。これにより転がり抵抗を13%低減させている。

 ライフ性能の向上には、パターン技術が寄与する。今回、アウト側のブロック剛性を高めたパターンを新開発。ショルダー部を広く、ブロックを大きくすることでパターン剛性を最適化し、接地圧の均一化を図った。その結果、従来品比で耐摩耗性能を8%、またミニバンでとくに課題になりがちな耐偏摩耗性能を33%、それぞれ向上させた。

 また操縦安定性能と乗り心地は、ブレーカーコード量を20%増加した高剛性ブレーカーおよびフルバンドを採用した高剛性構造と、ブロックの不要な動きを抑制した新パターンで性能向上を実現した。車重の重いミニバンではフラつきが発生しやすいが、「RV504」ではこれらの新技術によってヨーレートを改善、操縦安定性能を8%向上させることに成功した。

日常の運転で感じる安定感

エナセーブRV504
エナセーブRV504

 「エナセーブRV504」の試走会は、さなげアドベンチャーフィールドを起点に周辺の一般道および猿投グリーンロード(有料道路)で行われた。今回はテストコースのように限界性能を試すような走行ではなく、いわば日常のシーン。試乗車にはホンダ「フリード」(185/65R15)やトヨタ「エクスファイア」(195/65R15)などミニバンの代表モデルを用いて、操縦安定性や乗り心地を中心にその性能を体感した。

 「フリード」では新商品の絶対評価を、また「エクスファイア」では新旧商品の性能を比較することができた。まず同社が特徴の一つに挙げる転がり抵抗の違いはどうだろうか――緩い坂道でアクセルペダルから足を離した段階で速度の落ち方が明らかに軽快な印象だ。また途中にはカーブが続くコースがあり、時速60km/h~80km/h程度でコーナリングを行う。車高があり高荷重のミニバンではGの影響を受けやすく、車体をステアリングで微修正しなければならないが、「エナセーブRV504」の場合、そのような修正を行なわなくてもスッとコーナーを曲がることができる。ドライバーがイメージするラインを正確にトレースしていくようで、その完成度の高さを最も明確に感じた瞬間だった。

 そして道路のジョイントなど突起を連続して通過する際にも新商品は乗り越えた後の収まりが良く、確かな違いを感じられた。

 新商品の開発に際し、同社がミニバンユーザーの夏タイヤに対する要望をアンケート調査したところ、低燃費やライフのほか、操安性や乗り心地を重視する声も多く寄せられたという。様々な性能が求められる昨今の市場の中で、「エナセーブRV504」は、それらのニーズに確かに応えてくれる商品に仕上がっているといえそうだ。


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