SUV版レグノを実現したい ブリヂストン「DUELER H/L850」

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カテゴリー: レポート, 試乗

快適性を高めたオールラウンダー

 〝SUV版REGNO〟を目指し開発された「DUELER H/L850」。多様化するSUVに向けて、オンロードでの静かなドライビングと快適な乗り心地を実現しつつ、オフロードはもちろん、雪道をもものともしない走破性を確保。さらに燃費の向上も図っている。販売台数を好調に伸ばし続けるSUVユーザーに対しコンフォート系プレミアムタイヤとして企画された「DUELER H/L850」のロードインプレッションを行った。

 今回使用したタイヤのサイズは235/55R18 100V。車両は日産「X-TRAIL」。

DUELER-H L850
DUELER-H L850

 まずその外観が印象的だ。「X-TRAIL」に新車装着されていたタイヤもそうだったが、M+Sの刻印のあるオールシーズンタイヤは、ブロックが相対的に大きく、エッジが効きそうだというイメージが強い。

 一方、「DUELER H/L850」は、ブロックが割合と小さめ。中央から外側へとラテラルに刻まれたグルーブは、オールシーズンタイヤというより乗用車用タイヤを想起させる。

 実際に走らせてみる。最初のひと転がり。出だしがスッと滑らかだ。速度を低速から50km/h~60km/hに上げ、市街の一般道を走る。パタンノイズが低く抑えられていることがわかる。路面の凹凸から生じる微振動も吸収されており、ロードノイズやハーシュネスという不快に感じる要素が抑制されているというフィーリングだ。

 「3Dトレッドグルーブ」「ショート&ナロースロット」「ハイアングルラグ」など、トレッドパターンに採用された各技術によって静粛性や快適性の向上が図られている。同社が公表するテスト数値では、パタンノイズが従来品対比15%も低減したという。

 市街地走行ではGO・STOPを繰り返すが、そのときのトラクションと制動に大きな挙動変化が起こると、ドライバーや同乗者へのストレスの一因となる。タイヤ剛性が高くなると挙動がキビキビとしそのようなこともなくなるのだろうが、乗り心地にネガティブな影響を及ぼし疲れやすくなる。その辺りの機微をどう捉えるかかがむずかしいところ。「DUELER H/L850」は、車高の高いSUVで起こりやすいふらつきを抑えている。高速走行時のハンドリングやコーナリングの感覚、直進安定性はまさに乗用車ライク。オン性能がトータルで高められていることを実感できる。

 また、別の日にウェットコンディションのもとで走らせてみた。ウェット制動も乗用車用タイヤを履いているような走り心地だ。ウェットグリップと背反する関係にある転がり抵抗だが、これは同社の公表するテスト数値によると、従来品対比24%もの大幅減。燃費性能に加え、ライフ性能も向上したというので、エコロジーとエコノミーを同時に高めたことになる。

 あらゆる走行シーンに対応するトータルバランス性能。これはSUV用タイヤにもっとも強く求められること。「DUELER H/L850」はそのようなニーズに応える強力なオールラウンダーと言える。


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