SUV版レグノを実現したい ブリヂストン「DUELER H/L850」

シェア:
カテゴリー: レポート, 試乗

SUV版レグノを実現したい

 ブリヂストンの「DUELER H/L850」は、上質なオンロードSUV用タイヤとして開発。SUV用タイヤに求められる静粛性と居住性を高いレベルでバランスし、さらに低燃費性能も加えた。その目指す姿はブリヂストンの〝SUV版REGNO〟。

 2014年2月に上市し、S・H・Vレンジ全27サイズを発売中だ。本紙ではこのほど、ブリヂストンタイヤジャパン消費財マーケティング本部消費財商品企画第2部の田中健一郎部長を訪ね、商品企画の立場から「DUELER H/L850」の商品コンセプトと特徴について語ってもらった。併せて、「DUELER H/L850」をSUVに装着し、そのロードインプレッションを行った。

 ――自動車市場におけるSUV・4×4の現況は。

 「SUVの販売台数は年々、伸びています。2010年代に入り20万台ほどで推移してきていますが、2014年には37万台となりました。乗用車の販売台数が約470万台ですから、約8%を占めます。乗用車の販売が伸び悩む傾向にある中、SUVのジャンルは好調と言えるでしょう。これまでは大型車・高級車がSUV市場をけん引してきましたが、最近はコンパクトタイプの車両の販売が好調です。この傾向は今後も続いていくものと思われます」

 ――そのような市場環境下、SUV用タイヤに対するニーズはどのように変化してきているのですか。

田中部長
ブリヂストンタイヤジャパンの田中部長

 「この分野はもともと、クロスカントリー車や4×4車が主流でしたから、SUV用はオン・オフ両方の性能を備えたA/T(オールテレーン)タイヤがメインでした。それがだんだんとオンロードへとシフトチェンジし、タイヤもオンロード性能を重視したものへと変化してきています。
 ブリヂストンがSUV・4×4車用タイヤとして『デザート・デューラー691』を発売したのが1989年。その後、A/T、M/Tと商品ラインアップを揃えていき、1999年にはオン性能を高め、よりコンフォート性能を指向する『H/L683』を発売しました。ちなみに『H/L』とはハイウェイ・ラグジュアリーを意味します。2006年にオンでのスポーツ性能を高めた『H/P SPORT』を発売。以前の主流がA/Tだったものから、オン性能重視へと変わり、オン領域にポジショニングされる商品がSUV用タイヤの8割を構成するほどとなりました。そして今回、『H/L683』の15年ぶりのフルモデルチェンジとなり、かつ2006年発売の『H/L ALENZA』という商品を統合したのが、オンでのコンフォート性能を一層向上させたこの『H/L850』です」

 ――「DUELER H/L850」の商品コンセプトは。

 「商品ラインアップを考えたときに、オンでのスポーツ性能を向上させた『H/P SPORT』を上市していましたので、コンフォート性能によりフォーカスしたいという思いがありました。『H/P SPORT』が〝SUVのPOTENZA〟という位置付けでしたから、今度の新商品は“SUVのREGNO”だと。REGNOで培ってきた静粛性や快適性というものをSUV用タイヤで実現したい――そのような考えをベースに商品を企画しました。
 時代の流れということから、低燃費性能も付加したいと考えました。ECOPIAの技術をSUV用にチューニングすることで、ラベリング等級は獲得していませんが転がり抵抗は従来品対比24%低減しました」

 ――オンロードでのコンフォート性能を一層向上させましたが、「DUELER H/L850」はM+S(マッド&スノー)が刻印されたオールシーズンタイヤです。これは企画のこだわりなのですか。

 「M+Sにするかどうかは議論された点でもありました。ユーザーの声を分析すると、SUVユーザーはタイヤにオールシーズン性能を期待する傾向が根強いことがわかりました。『H/P SPORT』がM+Sではなかったことも考え合わせ、この『H/L850』はM+Sで企画したのです。
 〝SUVのREGNO〟として、しかも低燃費性能を高め、さらにM+Sにするということで、開発陣への要求レベルは一段と上がったものとなりました。ですが、開発陣はそのむずかしい要求をクリアしてくれましたね。
 2014年の発売から1年経ち、ユーザーボイスを分析してみますと、やはり静粛性、乗り心地が非常に良くなったという評価を圧倒的に多くいただいています。また、タイヤを換えたら燃費が良くなったとの声も多く届いています。
 静粛性や乗り心地は実際に乗るとわかりやすい性能ですので、タイヤ販売店様からは『換えて良かった』『履いてすぐに違いがわかった』という声をお客様からもらったと、評価をいただいています。
 お客様のご満足につながる商品だと自負していますし、タイヤ販売店の皆様には自信をもってお奨めいただける商品です。お客様のご満足がタイヤ販売店様のご満足へとつながってくるものと考えます。そのような良い循環を回していけるような商品企画を今後も続けていきたいと考えます」


[PR]

[PR]

【関連記事】