アジア最大級のタイヤ見本市「CITEXPO 2015」

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カテゴリー: レポート, 現地

 アジア地域最大級のタイヤ見本市「第13回中国国際タイヤ博覧会」(CITEXPO 2015)が9月9~11日の3日間、上海光大会展センター(上海市漕宝路)で開催された。会場ではタイヤのほか、ホイールやアフターマーケットサービスなどの関連製品を一堂に展示し、活発な情報交換や交流を行った。今回出展した約300社の中からとくに日系企業と関わりのある出展社をピックアップし、中国市場の現状や日本市場への取り組みについて取材した。

 興源集団「PC事業をスタート」

興源集団
興源集団

 グローバルタイヤブランド「HILO」を中心にブースを展開した。建設車両用タイヤ「BO2S」を展示したほか、今年から新たに乗用車用ラジアルタイヤの生産を開始し、代表商品「GENESYS XP1」や「ARC TTC XS1」なども出品した。
 同社は山東省に乗用車用タイヤの新工場を建設し、今年6月から生産を開始した。現時点での生産能力は日産3000本となっており、2017年上半期までには現在の約12倍となる日産3万5000本に達する見込み。
 販売面では「タイヤ事業の約3分の1は海外で展開している。最大の輸出国は欧州となる。とくにオールスチールトラック用タイヤの販売が好調だ。今後は徐々に欧州で乗用車用タイヤを販売していく」(薄磊経理)としている。

 盛泰集団「OE事業に力を入れる」

盛泰集団
盛泰集団

 乗用車用タイヤブランド「AOTELI」シリーズをブースの全面に打ち出し、昨年11月に上市したエコタイヤやウェット性能を向上した製品などを展示。また、オールスチールタイヤをラインアップした。
 徐軍峰副総経理は中国タイヤ業界の現状について次のように話す。
 「新車販売は予想したより伸びなかったことに加え、タイヤ価格の下落や需要低迷により販売が伸び悩んでいる。現在業界全体の平均稼働率は約60%。だが、今までの成長速度は異常であり、今は正常な生産体制に戻ったと考えている」
 また最近は中国自動車メーカーの攻勢が目立ってきている中、OE市場の競争が激しい状況にあるが、「OEセグメントにおいてまだそれほど強くないため、これから力を入れていく」(同)。
 同社は山東省に乗用車用タイヤの生産拠点を構えており、昨年上半期から稼働を開始した。現在の生産能力は年産1200万本で、将来的には年産2400万本となる見込み。

 泰凱英輪胎「日本への進出は時間をかけて」

泰凱英
泰凱英

 2007年から9年連続して出展した。今回のブースでは、乗用車用タイヤブランド「Effiplus」をはじめ、トラック用タイヤや従来品よりライフ性能を30%向上した建設車両用タイヤなどの商品をラインアップした。また日本市場向けのクレーン用タイヤ「ETCRANE」を出品し、静粛性やロングライフ性能を訴求した。
 海外市場担当の程冉氏はグローバルでの事業展開や日本市場での販売状況について、次のように話す。
 「海外への輸出が全体の約8割を占める。オーストラリアや欧州、東南アジアといった需要が旺盛な地域を中心に建設車両用タイヤの輸出を行っている。また、中近東やアフリカ、アジアなどの新興国では主に乗用車用とトラック用タイヤを輸出している。
 日本市場は現在、建設車両用タイヤを中心に展開しており、今年上半期の販売量は前年並みだった。乗用車用タイヤは品質面、技術面でも要求レベルが高い。従って、日本市場への進出は時間がかかっている」


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