目指すはタイヤを“売らない店” 東海タイヤセンター

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カテゴリー: ディーラー, レポート

目指すはタイヤを売らない店

 愛知県小牧市にある東海タイヤセンター株式会社は、顧客と十分なコミュニケーションを図り、個々のニーズに対して最適な情報を提供することで顧客満足度の向上に努めている。代表取締役の船引嘉明氏に同社の取り組みやその考え方をきいた。

 IT管理システムを導入

船引氏
「コンピューターによるタイヤ管理はあくまで道具のひとつであり、メニューのひとつ。ラーメンだって色々な種類がある。作る人は一生懸命作るが、決めるのはお客さん。そこが一番大事だ」と話す船引氏

 東海地区有数の物流拠点として数多くの運送会社が軒を連ねる小牧トラックターミナル内に拠点を構える東海タイヤセンター。主に生産財タイヤの販売・整備を行っているほか、隣接するアネックスでは乗用車用タイヤの販売も行う。

 同社の設立は1980年。その後、メーカー各社が域内に直営店を出店し、最盛期には14社が厳しいシェア争いを繰り広げていた。現在では独立系が3社、メーカー直営店が4社となっているが、こうした厳しいエリアで勝ち残っていくために、同社が目指したのは“タイヤを売らない店”――すなわちタイヤ点検に注力するという方針だ。

 代表取締役の船引嘉明氏は「安売り競争ばかりしていては夢も希望もない。それならいっそのこと“タイヤを売る”から“タイヤを売らない”と頭を切り替えた。できるだけ安全かつ長く、快適に使用して頂くことを目指してタイヤ点検を一生懸命やりだした」と話す。

 昨今はとくに法人顧客で厳しいコスト削減が求められるなか、他社も同様の取り組みを強化してきた。そこで同社が一層の差別化を図るために5年ほど前にスタートさせたのがコンピューターを活用した「次点追跡管理システム」だ。

 その内容はいわば病院の電子カルテのようなもの。車番を入力すると、「いつ、何の目的で来店したのかがすぐに分かる」仕組みだ。例えば2014年4月と入力すれば、必要なリストが表示され、「もうすぐ交換時期だ」「そろそろローテションだな」と、担当者がひと目で判別することができる。

 「この車はいつ何をやるべきか、月間走行距離やコースなどを全て聞いておいてコンピューターに入力しておく。休日に点検するといっても営業で走っている車もあり、台数が多ければ全てを点検するのは不可能。点検できなかった分は再度チェックすることになり、効率も悪い。ピンポイントで対象が分かれば、これだけは外してはいけない車両が分かるので取りこぼしがなくなる」

 メニュー項目は顧客の要望や予算に応じて変わるが、「タイヤを売るよりメンテナンスをいかに多くやらせて頂けるか。元のデータをきちんと管理することによって、相手の担当者の負担も減る」

 こうした取り組みが地域で評判となり、「あそこの会社に任せるときちんとやるからと、口コミでお客さんを紹介して頂けたこともある」


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