横浜ゴム ロシア・リペツク新生産拠点本格稼働を開始

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カテゴリー: レポート, 現地

成長市場で現地生産、拡販に弾み

 横浜ゴムのロシアのタイヤ生産販売会社「ヨコハマR.P.Z.」が、リペツク州リペツク特別経済区に建設した乗用車用タイヤの新工場が5月30日、現地で開所式を行った。経済成長を続けるBRICs諸国を中心にグローバルにタイヤ事業の拡大を図る横浜ゴムが、日系タイヤメーカーでは初めてロシアに現地生産拠点を建設したものだ。年間生産能力140万本、2013年夏にはフル生産に入る。ここ数年で急速にプレゼンスを高め、販売実績を伸ばしているロシア市場で、さらなる事業拡大に弾みをつける。

式典の出席者
式典の出席者

 開所式当日は、朝から雨天に見舞われたが記念式典の途中で雨が上がり、文字通り「雨降って地固まる」祝賀の典となった。

 「ヨコハマR.P.Z」は、日系タイヤメーカーとして初のロシア工場であり、リペツク特別経済区では日本企業第1号でもある。この日、ロシア連邦中央政府あるいはリペツク州の要人が出席するとあってか大勢の現地メディアが取材にかけつけた。これに日本から取材に訪れた報道関係者が多数加わり、会場は終始、活況を呈していた。

 記念式典にはアレクサンドル・ベグロフ中央連邦管区大統領全権代表、オレグ・コロリョフ リペツク州知事、原田親仁駐ロシア連邦日本国特命全権大使をはじめ、ロシア国内のタイヤ販売会社/販売店関係者など総勢200名が招待され、日本からは横浜ゴムの南雲忠信代表取締役会長兼CEO、伊藤忠商事の小林栄三取締役会長らが出席した。

 冒頭、南雲会長が挨拶に立ち、「2008年にロシアを訪れた際、成熟し始めた自動車社会と将来への大きな可能性を実感し、生産工場をロシアに持つことが最重要だと判断した。研修のために日本に訪れたロシアの方々と会う機会があり、彼らの優秀さと仕事の習熟の速さを大変心強く思った。今後、ヨコハマブランドの高品質製品を市場に供給しロシアの発展に貢献できることを確信している」と述べた。

式典で疲労されたロシア民族舞踏
式典で疲労されたロシア民族舞踏

 続いてアレクサンドル・ベグロフ全権代表が挨拶、「ロシア連邦ラジミル・プーチン大統領からのお祝いの言葉をお伝えする。横浜ゴムの新しい工場のおかげで、リペツク州では新しい雇用が生まれ、また日本の最新技術により質の高い製品が作られていくことになる。誠にありがとうございます。将来にわたり、技術的知識の面だけでなく文化の面でも交流していきたい」と語った。

 引き続きオレグ・コロリョフ州知事は、「ロシアと日本のパートナーシップにおいて、日系企業として初めての協力者となっていただき感謝している。横浜ゴムはもとより(リペツクへの)他の進出企業に対しても連邦政府、中央連邦管区代表の指導により情熱的なパートナーシップ、経済・政治上の有利性を確保し、さらに発展していけると自信を持って言える。横浜ゴムに続く投資家の皆さんからのオファーをお待ちしている」と挨拶した。

 そのあと原田全権大使、ロシア連邦経済特区公社のコストン社長が挨拶し、続いてヨコハマR.P.Z.の鈴木社長が新工場の概要と先々の拡張プラン、横浜ゴムのロシア市場での販売推移などについてプレゼンテーションを行った。

 式典のあとは会場入り口に場所を移してテープカット。南雲会長とベグロフ全権代表が固い握手を交わし、友好ムードの中で粛々とセレモニーが行われた。

 そののちグループに分かれて順次工場見学が行われ、再び建物内で記念パーティーが開かれた。パーティーでは、伊藤忠商事の小林会長が音頭をとり、一斉にグラスを傾けた。宴に入ると日本式の鏡開き、ロシア民族舞踏、マグロの解体ショーなどいくつものアトラクションに会場は盛り上がりをみせた。


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