威海高瀬翻新有限公司① 品質とコストメリットを訴求

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カテゴリー: レポート, 現地

中国全土に一流のリトレッドを

 リトレッドタイヤの製造・販売をメインに、自動車タイヤ関連の各種事業を積極的に展開する株式会社高瀬商会(本社・新潟県糸魚川市、髙瀬吉洋社長)。創業が1931年8月という老舗だ。同社が、世界一の自動車大国である中国に、地元企業との合弁によるリトレッドタイヤの生産・販売会社を設立したのは2009年。操業を開始してから5年経つ。これまでどのように推移してきたのか。また今後、どのような事業展開を行っていくのか。現地を訪れ関係者に話を聞いた。

2009年に3社合弁で設立

 糸魚川市を中心に、新潟県で自動車タイヤ関連の事業を展開する高瀬商会が中国に進出したのは2005年1月。今でこそ中国は世界1位の自動車大国に躍進したが、その頃はモータリゼーションが本格化し始めてすぐのいわば揺籃期。その時期に、新たな市場開拓拠点として、大連市に大連事務所(大連高瀬商貿有限公司)を設立した。

 その後、2008年10月に同社は中国・威海市の地元繊維会社である威海新鳴球出口有限公司と、バス会社である威海市城郊場站発展有限公司の3社により、合弁会社を新設すると発表。翌2009年4月、3社の合弁会社として、威海高瀬翻新輪胎有限公司(威海高瀬)を設立した。4月28日にオープニングセレモニーを挙行し、同日から操業を開始している。

地元有力企業をパートナーに

威海高瀬が生産する更生タイヤ
威海高瀬が生産する更生タイヤ

 威海高瀬の所在地は威海市工業新区4号公路南。威海市内の、主にハイテク関係の企業が集中する工業団地。その一画で、市バスのターミナルと隣接している。ここに本社オフィスとリトレッドタイヤの生産工場を置く。

 資本金は500万人民元。このうち、高瀬商会の出資比率は約30%。董事長は趙希保氏が務める。趙氏は合弁のパートナー企業である威海新鳴球出口有限公司の董事長でもある。

 威海新鳴球出口有限公司は毛布や絨毯、カーペットを主力に生産する繊維会社。従業員2000人規模の大企業で、中国でトップシェアを誇るという。生産量の60%~80%を日本向けに出荷。電気毛布や電気敷布の繊維の部分をパナソニックやシャープなどに納入。また寝具や絨毯、カーペットをイオングループやニトリなどホームセンター、寝具店に納入している。

 もう一つの合弁パートナーは威海市城郊場站発展有限公司。威海市内を走る市バスのターミナルを運営する企業だ。董事長兼総経理は梁傳智氏。威海高瀬の本社・工場がバスターミナルと隣接しているのは、そのことと関係が深い。同時に、威海高瀬で生産したリトレッドタイヤをターミナルに集結するバスに即時納入し装着することも可能だ。


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