フットワークエクスプレスで「パンク修理講習会」を実施

実践的なパンク修理の作業方法、知識を習得

 タイヤを使用する上で避けて通れないトラブルの一つがパンク。JAF(日本自動車連盟)が公表しているロードサービス統計をみても「タイヤのパンク」は毎年上位に入る。昨年度もその数は約27万件。全国で1日平均700件以上ものパンク救援依頼が発生していることになる。一方、パンクが起きた際「JAFを呼ぶユーザーの比率は1割未満」という調査結果もあり、実際の発生件数はその数倍にのぼるものと推測される。パンクはドライバーの身の回りで頻繁に発生しうるトラブルなのだ。

パンク修理講習会
パンク修理講習会の様子

 大阪府吹田市に本社を構える大手輸送事業者「フットワークエクスプレス」では、社員の安全意識向上を目的にタイヤ整備技術や知識習得を推進している。その一環として7月23日に、同社の大阪支店整備工場(茨木市)で「タイヤパンク修理講習会」を実施した。

 講習には、本社の管理部門から総務部車輌整備ユニットの本地勇ユニットマネージャーら2名と近畿地区の整備工場に勤務するスタッフ13名が参加。タイヤパンク時の実践的な修理技術、知識を学んだ。

 本地マネージャーは講習の意義について次のように語る。「当社の整備工場には整備歴30年、40年のベテランもいれば、新入社員もいる。反面、中堅社員が少なく技術の伝承が機能しにくい傾向がある。またパンク修理を始めとした整備作業全般のマニュアル化が完成しておらず、各自の経験や勘に依存している面もある。今回の講習をきっかけに作業手順の統一化、標準化を進め、今まで以上に事故を減らしていきたい」

講義のようす
講義の様子

 当日、講師を務めたのは、パンク修理材メーカー「マルニ工業」(大阪市)の岡村昌海取締役と大橋直文氏、加えてタイヤ販売店「さなだタイヤ販売」(神奈川県厚木市)代表取締役の真田大輔氏。真田氏は、本地マネージャーが厚木整備工場の工場長であった当時からの知り合いで今回、講習を行うにあたりタイヤ全般のエキスパートという立場で依頼を受けたという。

 講習は講義と実技の2部構成で実施され、講義の前半では真田氏により「パンク修理の概要」が説明された。

 冒頭、真田氏は「適正なパンク修理を行なうことでタイヤの寿命を延ばすことができる。また修理する価値があるタイヤなのか、修理後の通常使用に耐えうるかどうかを十分に検査し、判断する必要がある」と語った。そして、その作業方法や手順は非常に重要で、誤った作業を行なえばタイヤの損傷、さらには重大事故へつながる危険もあるという。そのため「判断に迷う場合は、無理な作業は止めるべき」と安全を第一に訴求する。空気漏れの事例やパンクの原因、正しい検査方法など実例を交えて解説した。

 後半はマルニ工業の商品説明。ここでは①チューブレスタイヤの内貼用パンク修理材「ワイヤー付きプラグパッチ」②タイヤの釘穴などに貼り付けて内面から修理する「タイヤパッチ」④タイヤパッチと組み合わせて使用する「マルニステム」など安全性に優れた商品を紹介した。

 その後、整備工場のピットに場所を移しての実技ではパンク修理商品を実際に用いた講習が行われ、一人ひとりがじっくりと時間をかけて正確な作業方法を学んだ。

 講習後、参加者からは「実践的な技術や正しい知識を習得できた」「今日、学んだことを実際の作業で活かしていきたい」などの感想が聞かれた。

 本地マネージャーは「タイヤはドライバーの命を預けるものなので、社員全員が安全にかける想いを強く共有している。また輸送事業者にとって、パンク修理も含めた安全点検・安全運行は最重要視するべきこと。現場の意見はもちろん、タイヤ専業店やタイヤメーカー、修理材メーカーの方々から協力を仰ぎながら作業の統一化を図っていきたい」と今後の取り組み姿勢を話す。  全国の整備工場でも同様の講習を行なうことで、今まで以上に安全に対する意識が高まり、ユーザーや社会から一層の信頼向上に繋がることが期待される。

 さなだタイヤ販売が講師として協力

 講師を務めた真田氏は、神奈川県タイヤ商工協同組合の組合員。「パンク修理には高い技術力が要求され、取り付け作業などにおいて危険も伴う。エンドユーザーの方々へ向けた安全啓発や研修会を積極的に行ない、注意点や危険性を発信していくのも我々タイヤ専業店の重要な役割」と話していた。


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