住友ゴム「ブラジル工場」中南米市場攻略の〝要〟

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カテゴリー: レポート, 現地
住友ゴム ブラジル工場鏡開き
住友ゴム ブラジル工場の開所式で行われた鏡開き

住友ゴム中南米市場攻略の〝要〟

ブラジル工場
ブラジル工場

 2014年にサッカーのワールドカップ、2016年にはオリンピックが開催されることで、注目度が非常に高いブラジル。この2つの世界的イベントの開催が起爆剤となって、今後の同国経済は持続的な発展が期待される。また、自動車販売台数も今やドイツを抜き、世界第4位に浮上。近い将来、日本と立場が逆転するともみられ、成長ぶりは著しい。そのブラジル国内に、住友ゴム全額出資の子会社、スミトモ・ラバー・ド・ブラジル社(=SRB小田一平社長)のタイヤ工場がこのほど完成した。この新工場は住友ゴムにとって第9番目、中南米地域では初めてのタイヤ工場となる。

 SRBのブラジル工場は、2012年1月、現地で起工式を挙行した。その後、建設工事は計画通りに推移。このほど竣工し、本格的に稼働を開始したもの。

 それを機として、10月3日、新工場の開所を祝う記念式典を開催。現地と同社、それに現地販売代理店の関係者ら、およそ460人が参加し、新工場の完成を祝福した。

 セレモニーでは、住友ゴムの池田育嗣社長とSRBの小田社長が主催者を代表して挨拶。カルロス・アルベルト・リッシャパラナ州知事をはじめ、内山美生クリチバ総領事、マルシオ・クラウジオ・ウォズニアクFRG市長代行、ルイス・ヒロシ・ニシモリ連邦下院議員、楠美清ひょうご産業活性化センター理事長(兵庫県知事代理)の5氏が祝辞を述べた。

 また、開所を祝う記念プレートの除幕と、樽酒の鏡開きを挙行。セレモニーを演出するアトラクションとして、和太鼓の演奏を披露した。

住友ゴムの訴求広告看板
住友ゴムの訴求広告看板

 さらに、式場内でSRBが展開する広告プロモーションを再現。ダンロップが持つ〝歴史と先端技術〟〝グローバル展開〟のイメージを強く訴求した。

 住友ゴム工業社は長期ビジョン「VISION2020」の中で、「高収益・高成長の真のグローバルプレイヤーになる」ことを行動イメージの一つとして掲げている。それにより、2020年度には売上高1兆2000億円、営業利益1500億円、ROE15%以上という数値目標の達成を目指す考えだ。

 この目標を達成するために不可欠なのが新興市場への進出。同社では、需要の増加が見込まれる新興市場に軸足を置き、積極的な増産投資を行う計画を明らかにしている。その一つが、今回のブラジルでの現地生産化だ。

 同社では、中南米市場におけるタイヤ需要を、2020年時点で1億4500万本、2011年度対比45%増と、大幅な伸長を見込んでいる。新興国市場の他のエリアは、インド1億3300万本(11年度対比148%増)、中近東1億900万本(同58%増)ロシア5900万本(同36%増)、アフリカ5400万本(同41%増)。この5エリアでは、中南米が他の4エリアから抜きん出ている。


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