東洋精器工業 トラック・バス用「セーフティバッグ」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

“軽量かつ安全”な携帯型安全囲い

 タイヤ整備の現場において「安全」は、最も重要なキーワードのひとつとなっている。毎年、タイヤ空気充てん作業時の事故が10数件発生しているが、安全囲いの設置・使用など基本的措置を遵守していれば未然に防ぐことができたケースも少なくないようだ。東洋精器工業株式会社(本社・兵庫県宝塚市末成町7-3)は、携帯型の安全囲い「トラック・バス用セーフティバッグ」の販売を開始した。同社取締役営業部長の上霜和訓氏に実演を交えながら新商品の特徴を解説してもらった。

セーフティバッグ 同社が発売した「トラック・バス用セーフティバッグ」は出張サービス時など、鉄製の安全囲いが使用できない場合でも、安全かつスピーディに使用できる携帯型の安全囲いだ。適応タイヤサイズは17.5インチから315/80R22.55まで。長さ3mのバックル付きベルトが付属する。

 製品特徴として第一に挙げられるのが、その高い安全性。タイヤ全体をナイロン繊維で覆うことで空気充てんの際、タイヤがバーストしても破片の飛散を防ぐだけではなく、作業者が高圧エアーを直接吹き付けられることがない点だ。また、オプションの「タイヤ立て掛け用移動式2ポールスタンド」を使用すれば、付近の車両や備品などを破損させる可能性が低くなるのもメリット。

 第二に「セーフティバッグ」は軽量かつコンパクトに設計された。使用時の寸法は920mm×1850mmで重量はわずか3.1kg。運搬時にはコンパクトに折り畳み、専用バッグに収納可能なため、設置も含めて全ての作業を一人で遂行できる。  上霜氏は新商品を“風呂敷”に例えて「バーストしても、そこで発生する爆風を風呂敷の中で抑え込むイメージ」と解説する。

安全性と作業性を重要視して開発

 専業店をはじめ、タイヤ事業者は出張サービスを行なう機会も多いが、トラック・バス用タイヤへの空気充てん作業は、常に危険と隣り合わせだ。「お客さまからロードサービス用に安全かつ容易に持ち運びが可能な商品が求められていました。以前、当社で発売していた商品は頑強でしたが、重量もあり移動サービスにはさほど向いていませんでした。それを踏まえて開発した新商品は、安全性とともに作業性も重要視しました」と上霜氏は話す。

 同社では今回、商品化するにあたり、さまざまな状況下でテストを行なった。「例えば、タイヤの右側がバーストすると、タイヤは左側へ飛んでいきますが、セーフティネット内では、その力が相殺されますのでタイヤ自体はほとんど動きません。またベルトが付属していますので、高速道路などで作業中、タイヤが転がってしまうといったことも防げます」と説明する。

 さらに「セーフティバッグ」は出張作業時だけではなく、店内でのピット作業にも活用できる。このバッグでタイヤを包んでから通常の安全囲いに入れれば、細かいワイヤーやタイヤの破片などが飛んでくるのを防ぎ、バースト時の爆音なども軽減できる。

 「今回の新製品は、タイヤにチェーンを装着するような感じで簡単かつ手軽にご使用頂けます。サービスカー1台に1個搭載して頂き、より一層の安全作業を心がけて頂きたい」と上霜氏は安全第一を訴求する。

作業をより安全に効率化するスタンド

 空気充てん作業は、あらゆる状況下で行なわれるが、作業をより効率良くするためのオプションとして「タイヤ立て掛け用移動式2ポールスタンド」も発売した。例えば、タイヤを車両に立て掛けた状態で作業する場合、不測の事態で車両が傷ついてしまう可能性もある。しかしこのスタンドを使用すれば位置が固定されるため、そのようなケースでも安心だ。

 最後に上霜氏は「安全を守るために、できるだけ遠く離れた位置から作業を行なうよう心掛けて頂きたい」と締めくくった。参考価格は本体が約10万円、オプションの2ポールスタンドが約6万円となっている。


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