モビリティープラス タイヤサービスカー発電システム「True-G」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

開発中のオルタネーター
開発中のオルタネーター

 同社が開発し、特許を取得した「True-G」システム。これはトラックエンジンを活用した発電システムで、タイヤチェンジャーやインパクトレンチなどのタイヤ整備機器を搭載するタイヤサービスカーに多くのメリットをもたらす先進のシステムである。近年は、「True-G」の大容量オルタネーターによって走行中に発電された電気を作業用バッテリーに充電することで、出張先では完全にエンジンを停止したまま、コンプレッサーなどを使用することができる「True-Gハイブリッドシステム」が開発され、多くのタイヤサービスカーに搭載されている。三輪社長は「『True-G』の特性を活かすことによって、EVへの出張充電サービスができるのではないか。そうであれば、来るEV時代に、タイヤ業界としても充分貢献できるのではないか」--このように思い至ったそうだ。

 CHAdeMO協議会は、急速充電方式「CHAdeMOプロトコル」を国際標準として充電インフラを進めていく方針で、それに則り、充電器メーカー各社はその設備開発を推進している。ただ、それはあくまでも固定装置であり、移動式のロードサービスに対応する段階にはない。「True-G」で発電・充電のノウハウを持つ同社がそれを「CHAdeMOプロトコル」に対応することができれば、EVの普及促進がより図れることになる。

 三輪社長によると「CHAdeMOプロトコル」に向けハイブリッド式オルタネーターを開発中だとのこと。ただ「True-G」には改良に必要な技術課題は残されているという。そのハードルもそう低いものではないようだ。それでも三輪社長は「できれば2011年中には開発を完成させたい」とする。

 同社の企業理念は「モビリティーにさらなる付加価値、機能性を付与することで、人々の生活の利便性をさらに高め、社会に貢献しようとの想いが込められている」。そういう〈想い〉が社名にストレートに表現されている。その理念を体現しようとしているのが、今回のEVに対する充電サービスだ。このタイヤ業界からの新アプローチに寄せられる期待は大きい。

EV普及に取組むCHAdeMO協議会

 EVの普及促進に必要な、急速充電のインフラの普及を推進するために、今年3月に設立されたのがCHAdeMO(チャデモ)協議会。CHAdeMOとは、同協議会が標準化を進めている急速充電器の商標名を表す。『CHArge de MOve=動く、進むためのチャージ』『de=電気』『クルマの充電中に〈お茶でも〉どうですか』--この三つの意味を含むという。Chargeを意味する回路記号の電池マークと、Moveを意味する、動きのある曲線を組み合わせたロゴマークを制作。それにより、明るい未来、幸福感を想像させるスマイルマークを表現している。またマークのカラーには、エコのシンボルであり、緑茶の色でもあるグリーンを採用している。

 現在、会員は自動車会社と充電器メーカー、それに活動を支援する企業や行政によって構成されている。幹事会員はトヨタ、日産、三菱、富士重工のカーメーカー4社と東京電力の5社。正会員は国内外の96社・団体、賛助会員は国内外の139社・団体。またオブザーバーとして経産省や国交省、環境省をはじめ36の自治体や団体が加わっている。モビリティープラスはこの8月に同協議会に入会し、タイヤ関連企業として初めて正会員となった。


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