小野谷機工 大型タイヤチェンジャー「BIGMASTER OR-777」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

ハイスピード・ハイパワーを実現

 小野谷機工はこのほど、タイヤチェンジャーの新製品を開発し、本格販売を開始した。生産財タイヤ向けチェンジャー「BIGMASTER」の最新機器、「BIGMASTER OR-777シリーズ」がそれ。鉱山での採掘や採石、建設工事などの現場で使われる運搬用大型ダンプ用のORタイヤから、トラック・バス用タイヤ、それにライトトラック用タイヤまで幅広いタイヤに対応する。

「頑丈で作業性の高い製品に仕上げた」と話す坂井さん
「頑丈で作業性の高い製品に仕上げた」と話す坂井さん

 ORタイヤに対応するタイヤチェンジャーとして、同社ではこれまで、「プロスーパーTC-235」や「BIGMASTER OR-607TA」などの機種を上市していたが、新製品はそれらの最上位機種に位置付けられるもの。「BIGMASTER」としては、約20年ぶりのフルモデルチェンジだという。

 本社内のトレーニングセンターで、商品開発部の坂井良治氏に実演デモンストレーションを行ってもらった。

 坂井氏によると、新製品の開発のポイントは「ハイスペック・ハイスピード・ハイパワー、そして堅牢ボディ」だという。“ハイスペック”という点では、最大径2400mmまでのタイヤに対応。従って、国内市場で多く流通する29.5-25サイズの大型ORタイヤの脱着に、充分対応することができる。

 〝ハイスピード〟の点については、坂井氏の実演デモで一目瞭然。坂井氏が無線LANによるリモコンを操り、タイヤを機器に固定する。そのボタン操作一つで、タイヤをチャッキングするタイヤアーム台と、タイヤのビード落とし作業を担うツール台とが同時に移動する。この「ダブルアクション機構」により、脱着作業が従来機よりも大幅なスピードアップを果たした。

ディスクツールやビードローラーなどを標準装備
ディスクツールやビードローラーなどを標準装備

 さらに、標準装備のディスクツールとビードローラーについて、倒立機能や反転機能、ロック機能の自動化を実現。これらによって、作業性が一層向上した。坂井氏は「作業に要する機械的な時間が従来機の約半分ほどになり、スピーディになった」と解説する。

 また、脱着作業において、ビードブレークを行うときに最大の負荷を要するが、新製品では油圧ポンプ・モーターを一新するなど油圧シリンダーの能力を向上。それにより、さらなる〝ハイパワー〟を実現した。

 坂井氏は試みに、ホイールリングに錆び付きが生じた大型OR用タイヤの脱着を行う。長年使われてホイールのビード部分は錆びてガチガチに固まっていたが、「OR-777」のハイパワーにより、しっかりとビード落としをすることができた。

 ちなみに「OR-777」は、通常のチャッキングレンジは16インチ。付属のエクステンションバーをアタッチメントすると、35~52インチまで対応することができる。このほかにも、装着作業をサポートするマウントヘルプバー「楽なバー」も標準装備としている。

 坂井氏は、「従来以上に大きなOR用タイヤにも対応するため、油圧ユニットの高出力運転を実現した。そのため、油圧シリンダー関係を含め、機器のすべてを頑丈なものに仕上げた」と説明する。それが〝堅牢ボディ〟という言葉に集約されている。

 「20年ぶりのモデルチェンジということで、お客様のニーズをフィードバックし、開発に努めた。国産メーカーのオノダニらしい、頑丈で作業性の高い、ハイスペックのチェンジャーに仕上げた」、坂井氏は自信を示す。開発担当の強い意気込みが伝わるハイエンドモデルだ。

 なお、「BIGMASTER OR-777シリーズ」には、本体のほかにオプション品の搭載によって異なる商品型式をラインアップしている。

 具体的には、本体と標準付属品のみの「OR-777」、ワイヤレスリモコンを搭載した「OR-777R」、回転スピード3段変速機能を搭載した「OR-777S」、ワイヤレスリモコンと回転スピード3段変速機能をともに搭載した「OR-777RS」の4種だ。


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