エイワ ホイールアライナー「JBC V3D X-CELシリーズ」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

高精度を実現した“3D”モデル

ビジュアルを多様した測定画面
ビジュアルを多様した測定画面

 エイワはこのほど、ホイールアライナーの新製品「JBC V3D X-CEL」を発売した。同機の最大の特徴は、従来の3Dモデルから定評のあったダイレクト測定による高い精度と再現性、そして大幅に軽量化されたターゲットおよび高解像度カメラの採用だ。これにより今まで以上に高いレベルの測定を実現した。

 整備の現場でアライメント調整のニーズが変わりつつある。同社商品部の平井伸一部長は「最近ではエコの観点から一般ドライバーにもニーズが広がっている。走行安定性や快適性を求める方、あるいは偏摩耗抑制によるライフ向上、低燃費性にも深く関わるものとして需要が高まっている」と話す。

 低燃費タイヤであっても、アライメントが不適切であればその効果は半減してしまう――こうした意識は一般ドライバーにも確実に浸透してきたようだ。 一方、アライメント作業はひと昔前までセンサー式が主流だった。機器操作が複雑で、作業性や、測定時間に課題があった。

前輪に「ターゲット」を装着
前輪に「ターゲット」を装着

 今回、同社が発売した「JBC V3D X-CELシリーズ」は“よりシンプルな操作、より短時間で”という時代の要求に応える製品だ。従来機種では不可能であったエリアまで測定範囲を拡大しながら、測定時間を短縮。直感的な操作と軽量化を図り、オペレーターの負担を大幅に低減した最先端モデルだ。

 同機は3Dイメージング技術を持つジョン・ビーンが開発。3Dとは、高解像度CCDカメラがターゲットと呼ばれる反射板のパターンを視覚的に捉えた情報を、3次元画像処理し瞬時にアライメントデータを表示する仕組みのこと。これは特許を取得している。 「2Dタイプもセンサーではなくターゲットを使用するアライナーであるが、測定のための演算過程において、水準器による水平出しやキャスター調整後の再測定が必要となる。一方、3Dはダイレクトに車の基準面を読み取り(測定)表示できる。作業性だけでなく、高い測定精度と再現性を実現した」(平井部長)。

 また2Dでは精度維持のためセンサーの校正やリフトの水平調整などの定期的なメンテナンスが必要であったが、3Dではそれが不要となるため、ランニングコストでメリットを享受できる点も見逃せない。 「JBC V3D X-CEL」の作業性の高さについて、商品部の木崎功太郎氏に実演してもらった。

 まず、車両をリフトのターンテーブルに移動させる段階から。大型のメインモニター上部にWEBカメラが付属しており、入庫する車両をリアルタイムで映し出す。入庫時の誘導補助を不要にするだけでなくオペレーターの安全性にも寄与する。 続いてリフトアップ。同機ではリフトポジションによる測定の制約がないため、オペレーターが作業しやすい位置に合わせ、無理な姿勢をとらずに作業が行える。 その後、前後輪にそれぞれターゲットを取り付けるが、このターゲットが新製品の大きな特徴となる。

 第一にその軽さ。従来1面であったターゲット面は新製品では2分割(2面式)され、単体で約1kg、クランプと合わせても重さは約5kgと軽くなった。2Dなど他モデルで使われるものと比べると約3kgも軽量化した。

 また、突起を少なくしたデザインで持ち運びが容易になっているため、作業者が誤って落下させたり、リム面に接触させるといったリスクも低減されるだろう。 さらに新ターゲットはカメラからの視認性を飛躍的に向上させ測定範囲の拡大に成功している。 測定では超軽量クランプの車両へのセットの後、車両を約20cm前後させる。その後、マシンの指示に従ってハンドルを左右に切るだけ。従来比3.8倍という高い解像度のウルトラハイレゾリューションカメラがターゲットの模様の変化をダイレクトに読み取り、各種アライメントデータをモニターにライブ表示する。ここまでに要する時間はわずか3分。圧倒的なパフォーマンスである。

測定データは多様なフォーマットで印刷が可能
測定データは多様なフォーマットで印刷が可能

 モニターが見えない位置にいてもカメラの周りに配置したLEDが「測定中」「測定終了」と、それぞれ色が変化して、状況を知らせてくれる機能も。また持ち運びが可能なサブモニター(オプション品)も用意されており、ピット内の好きな場所に設置することができる。 ソフトウェアは大幅にバージョンアップしており、オペレーターが必要とするデータを効率的に抽出し、イラストやアニメを多用した表示で直感的な操作を可能にした。

 測定後、アライメント調整が必要であれば、その車両に最適な作業方法や使用工具がアニメーション形式で案内される。従ってオペレーターは画面の指示通りに進めていくだけで調整が完了できる。特殊な部品を必要な場合は「その型番をどのように取り付けるのか」といった点まで案内されるため、初めて取り扱う車種でも迷わず確実な作業を行うことができるだろう。 これらのデータをプリントアウトする際は多くのフォーマットから選択できる。例えば、一般ドライバーへ説明するときにはイラストを多用したフォーム、同業者の場合には専門的なデータを全て詳細に記載するというように、用途に合ったスタイルで印刷できる。

 精度の高いタイヤ脱着、バランス作業の“総仕上げ”としてアライメント調整を行うことは顧客の信頼につながり、店舗の付加価値が向上することも大いに期待できる。同社では「最高峰のテスターで測定しているという“自信”と、作業への“こだわり”を『JBC V3D X-CELシリーズ』で実現して頂きたい」と話し、様々な顧客へ提案していく。


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