小野谷機工 大型用全自動タイヤチェンジャー「PROFOOT TB-881AP」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

「PROFOOT TB-881AP」

専用油圧ユニットでさらにパワフル

 小野谷機工が世界で初めて、フルオートでのタイヤチェンジングを実現したのが「PROFOOT TB-881」シリーズ。LT用からOR用まで、大型の生産財タイヤをボタン操作だけで交換することができるタイヤチェンジャーだ。

 その最新機種として、このほど本格上市したのが「PROFOOT TB-881AP」。同シリーズは、油圧機構を採用し、力強く、しかもスピーディに作動するのが大きな特徴の一つ。「TB-881SA」を受け継ぎシリーズ3代目となる新製品では、その油圧機構を改良し、さらにパワーアップを果たした。

 商品開発部の坂井良治氏によると、シリーズ従来機種は、トラック・バス用タイヤチェンジャーの量産機種と同型の油圧ユニットを搭載していた。しかし、「TB-881AP」は、専用の油圧ユニットを製作。連続運転に耐え得るよう、タンク自体の容量を大きくした。また空圧利用時のエアーシリンダーの排気音を絞ることで、作動時の音の発生を抑制。作業環境の向上を図ったという。「油圧ユニットを大型化したことでシリンダーの動きが速くなった。そこで機械自体が次の動作に早く移れるよう、プログラムを変え、タイマー調整を行った」と、坂井氏は説明する。

装着・脱着作業をフルオート化した
装着・脱着作業をフルオート化した

 シリーズのアイキャッチは、①Automatic(自動)②Quiet(静か)③Powerful(力強さ)④Speedy(素早さ)--この4つ。製品名にある「AP」とは、このうちの特にAutomaticとPowerfulについて、さらなる性能向上を図ったことに由来する。

 さっそく、実演デモを行ってもらう。坂井氏がリフターにタイヤを転がしながらセット。あとはオペレーションボックスのボタン操作のみ。たちまちのうちに、ホイールからのタイヤ脱着作業が始まる。交換そのもののメカニカルな動作や機能は、従来機種と変わらない。

 「TB-881AP」にはセンサーを標準装備している。それがタイヤ外径を自動的に計測。タイヤの真ん中で自動チャッキングする。また、ビード落とし作業時に欠かすことのできないビードクリームの塗布。「TB-881AP」では、作業がビード落としに移る段階で液体状に特殊配合したビードクリームが自動的に噴霧される機構を採用している。

 「TB-881AP」を使用してタイヤ交換を行う場合、タイヤ・ホイール1本当たり約2分間だという。坂井氏は「タイヤの脱着、ホイールの脱着、新しいホイールの装着、新しいタイヤの装着  これら4つの作業それぞれで10秒ずつ、従来機種に比べて作業時間を短縮した」と話す。つまり、タイヤ・ホイール1本当たりの交換作業で、従来機種より40秒もの時間短縮を実現した。

 仮に、トラック1台の作業を行うと、タイヤ1本分以上、早く交換作業を行うことができる計算だ。当然、タイヤ交換作業の本数が多くなれば多くなるほど、その差は拡大する。

 機種の名称に“Powerful”の頭文字を取り入れただけあって、一連の作業はその名の通り。圧巻と言える。専用油圧ユニットの採用が作業性の向上を実現した。また、坂井氏が指摘するように、エアーシリンダーの排気音が絞り込まれていることがわかる。

 都市部のように、作業場周辺が狭く、込み入っているケースでは、発生する作業音に気を配らねばならない。「TB-881AP」は、そのような都市部での使用にも対応するレベルといえよう。坂井氏も「作業性の向上とともに、静粛性の向上は新製品のかなり大きな強みだ」と、胸を張る。

 「TB-881AP」本体部には、隠し扉のような収納スペースを設けた。補充用のビードクリームなど、小物を入れておくことが可能。こんなところにも、細かな工夫が見られる。


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