東洋精器工業 新・ISOホイール対応サポートツール製品

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カテゴリー: レポート, 整備機器

新・ISOホイール対応サポートツール製品

新・ISO方式固有の悩みを解消

 世界中の大型トラック・バスの95%に採用されているISO方式ホイール。排出ガス規制・ポスト新長期規制適合車の導入に合わせて、大型トラック・バスや大型トレーラで新・ISOホイールが採用され始めた。これは、車輪脱輪事故が多発し社会問題として顕在化したことが背景にある。従来のJIS方式からISO方式へと転換することで、タイヤ・ホイールの整備の向上を図ることが大きな目的である。

 即ち、新・ISOホイールは、①構造がシンプルなのでタイヤ交換や日常点検などの点検・整備が容易。②締め付け方式が単純なので、長く使用してもホイール本体はもちろん、ボルトやナットの傷みが少ない。③部品の種類が少なく、管理が容易--このように、国内で主流のJIS方式に比べ、整備性が高いことが特徴だからだ。

 ただ、新・ISO方式はJIS方式と構造が異なるため、タイヤ整備に際して、ユーザーや点検・整備担当者から指摘される点もある。「ボルトが長いので、脱着時にボルトの損傷に注意が必要だ」「JIS規格のようにホイールが取り付けやすくない」「複輪内側のタイヤ空気圧を調整する場合、ホイール孔が小さくなったことで、タイヤゲージをまっすぐに差し込みにくくなった」(公益財団法人日本自動車輸送技術協会「2013年度タイヤ使用管理の実態調査」から)--このような声を受けて、東洋精器工業は、新・ISO方式ホイールに対応する大型タイヤ用整備工具の新製品を3種開発し本格販売を行っている。

 1つは「ISOホイールドローレバー」。19.5インチと22.5インチの新・ISO方式ホイールで使用する。新・ISO方式ホイールは〝固着〟が発生しやすいという。このため、車両からのホイール取り外しが困難で、その作業はともすれば重労働となる。

 「ドローレバー」は、そのようなホイールの〝固着〟を外すサポート器具だ。また、リアの場合、外側ホイールが付いたまま、内側ホイールの〝固着〟外しを行うことができる。独自のアジャスト機構を採用することで、ホイールのサイズやアルミ・スチールの違いによって、わざわざフックを交換したりプレート位置を付け替える必要がなくなった。簡単でスピーディにセッティングでき、すぐに作業にとりかかることが可能だ。

 押し当てプレート面にはウレタンパッドを採用。滑りにくく安定感が向上した。フックレバー部にも取り替え可能なプロテクターを装着。器具の入力部分にこれら防護層を設けることで、ホイール本体へのキズ付け防止を図っている。

 2つ目はトラック・バス用「ISOねじ山先端部修正器」。新・ISO方式車両の場合、ホイールのボルトとボルト穴とのクリアランスがJIS方式に比べて非常に狭い。このため、ホイール着脱時に、ボルトと干渉してしまい、ボルト先端部のねじ山を傷つけてしまうことがあるという。

 傷めたボルトの、ねじ山の先端部だけを修正するための工具がこの「修正器」。ボルト・ナットの性能を損なうことのないように、余計な部分まで削らない工夫が施されている。これにより、ボルトを常に適切な状態で維持することが可能。正確なトルク管理を実現する。

 3つ目は「ISOホイールガイド」。ホイールの脱着をスムーズに行うためのサポートツールだ。取り付け時や取り外し時に、万が一ホイールがズレ落ちると、ホイールボルトが全重量を支えることになる。そのときにボルトの本体やネジ山、ボルト穴にキズが付いてしまいかねない。「ガイド」はそれを未然防止してくれる。また、「ガイド」を装着するだけでホイールのセンター出しを容易に行うことが可能。

 JIS方式の場合、ホイールのセンタリングはホイール球面座で行う。それに対し、新・ISO方式はハブインローで行う。球面座が無いため、ホイールナットを締めてもセンタリングされない。仮に、ホイールの重みでハブボルトの下側に隙間ができた状態でホイールナットをそのまま締め付けていくと、ホイールとハブとでセンターのギャップが生じてしまうことになる。センターがズレた状態でタイヤを取り付けると、タイヤの偏摩耗やハンドリング性能の悪化、それにともなう燃費の低下などが生じる可能性がある。

 「ガイド」の使い方は簡単。対角のナットを外し「ガイド」を装着。「ガイド」の取り付け後、残りのナットをすべて外し、ホイールを引き出す。取り付け時は、ナットを仮締めした後に「ガイド」を取り外す。これだけで、新・ISO方式ホイールのセンター出しを正確に行うことができる。


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