住友ゴム 最先端技術を集めた「環境フラッグシップタイヤ試乗会」開催

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カテゴリー: レポート, 試乗

環境フラッグシップタイヤ試乗会

住友ゴムが誇る最先端の環境技術

 環境への意識がますます高まりを見せ、タイヤ開発にも一層の環境配慮が求められている。メーカー各社はさらなる技術革新にしのぎを削っている中、昨年から今年にかけて環境性能を追求した乗用車用タイヤの新商品を相次いで発売したのが住友ゴム工業だ。同社は11月19日、岡山テストコースで、「環境フラッグシップタイヤ」のメディア向け試走会を開催し、その性能の一端を披露した。

 今回の試走会では“エナセーブ史上最高”の低燃費性能とウェットグリップ性能を有する「ENASAVE NEXT」、また11月に発売したばかりのランフラットタイヤ「SP SPORT MAXX 050 NEO」をラインアップ。さらに、昨年の東京モーターショーで発表して大きな注目を集めた100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」も加わり、ダンロップの最新の環境対応商品が一堂に会した。

「エナセーブNEXT」

ENASAVE  NEXT
ENASAVE NEXT

 同社は2009年3月に環境省から「エコ・ファースト企業」に認定されており、その際“約束”にひとつに「50%転がり抵抗低減タイヤの上市」を掲げて開発を進めていた。当初は2015年に上市する計画だったが、それを1年前倒しして発売にこぎつけた。

 転がり抵抗性能は同社の市販用タイヤの売上上位4商品(2008年時点)の平均値と比較して半減。またウェット性能も大幅に向上させ、ラベリングはともに最高グレードの“AAA-a”を達成している。

 これを実現するため、「エナセーブNEXT」では新技術を多数搭載した。サイドウォールには高純度天然ゴム「UPNR」と「新カーボンカップリング剤」を採用し、ポリマーとカーボンの結合力を高めて不要な発熱を抑制した。

 またトレッドには「新シリカ用変性ポリマー」と「新シリカカップリング剤」を採用。これによりポリマーの発熱を抑制し、低燃費性能を極限まで高めた。

 一方、ウェット性能向上には「ウェットグリップパウダー」が寄与する。トレッドにシリカの数十倍の粒子経を持つこの補強材を採用することで、路面との接地面積を増大させ、性能を最高レベルまで引き上げることに成功した。

 今回の試乗でハンドルを握ってくれたのは長年テストドライバーの経験がある早津美春さん。トヨタ・プリウス(タイヤサイズは195/65R15)で試乗を終え、「転がり方がすごい。坂道でブレーキを離すと転がり方が全く違う」と驚いた様子だったのが印象的だ。

 実際、台車から車両を転がして空走距離をを比較する実験では、比較タイヤの「ECO EC201」が67.8mで停止したのに対し、「エナセーブNEXT」は115.0mと、約1.7倍もの違いを示した。

 またウェット路面においても「安定感が高く、他のタイヤではハンドル修正が必要なシーンでも新商品はキープできる」と高い性能を証明した。

 その上で「ドライでの運動性能も高いレベルで仕上がっている。これが普及するようにサイズ拡大を期待したい」とコメントした。

「SP SPORT MAXX 050 NEO」

SP SPORT MAXX 050 NEO
SP SPORT MAXX 050 NEO

 同社は2012年に超高精度を実現した次世代新工法「NEO T-01」を完成させ、今回ついにその製造技術を採用した国内向け第1弾商品を発売した。

 新工法の主な特徴はメタルコア工法、全自動連結コントロール、高剛性構造の3つ。高速ユニフォミティを向上させ、振動の抑制やタイヤの軽量化、高剛性の材料を採用することができるため、快適性能、環境性能、安全性能を高次元で実現することが可能となった。

 今回の新商品はプレミアムランフラットタイヤ。BMW・523i(245/45RF18)に装着し、周回路と振動騒音路を試した。

 従来、一般的なランフラットタイヤでは乗り心地がノーマルに比べ硬くなる傾向があったが、「想像していたような硬さを感じない、心地良い硬さ。ノイズもさほど気にならないレベルに仕上がっている」

 その理由について同社では「真円性が向上し、滑らかに転がることで振動を低減させつつ、それぞれの材料を最適な重量で貼り合わせることができるようになった。このためサイド剛性を最適化して衝撃を低減している」と説明している。

 また高い剛性を持つ材料を採用することでタイヤの回転による遠心力、とくにセンター部での突き上がりを抑制し操安性を高めた。

「エナセーブ100」

ENASAVE 100
エナセーブ100

 世界で初めて石油、石炭などの化石資源を一切使用せずに開発された「エナセーブ100」。ラベリングは“AA-b”を達成し、低燃費と安全性を両立したほか、ライフ性能も従来品(ENASAVE 97)と比較して19%向上させている。

 今回の試乗ではプリウス(195/65R15)に装着し、「ENASAVE EC202」との比較を行ったが、「EC202」自体のレベルが高いこともあり、「スポーティ感では若干劣る。ただし比較ではなく、単体で乗った場合は違和感は感じないかもしれない」(早津さん)――これは言い換えれば、天然資源タイヤでも従来タイヤと遜色ない性能を有していることを実証したといえる。

 その上で今後への期待を込めて次のように話した。「将来的にサイズを拡大し広がっていけば、チューニングもされるし、より良いタイヤに変わっていく」


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