東洋ゴム「OBSERVE GARIT GIZ」ハンドル操作に対する応答性の良さ

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カテゴリー: レポート, 試乗

OBSERVE GARIT GIZ

コンセプトは“瞬感スタッドレス”

 東洋ゴム工業は、乗用車用スタッドレスタイヤの新商品「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリットギズ)を8月1日から発売開始した。新商品は最新のコンパウンド技術などにより、従来品(GARIT G5)と比較してアイス路面における制動距離を10%、コーナリング性能を同14%それぞれ向上している。同社は発売を機に8月28日、神奈川県の新横浜スケートセンターで試乗会を開催し、商品説明と新旧商品の比較試乗を行った。

 東洋ゴム工業が今シーズン新たに投入した乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GARIT GIZ」は、前モデル「GARIT G5」から5年ぶりのモデルチェンジとなる。

 商品コンセプトは「究極のスタッドレスタイヤ。アイス路面での制動性能や旋回性能はもちろんのこと、ハンドルを切った際、応答の良さを瞬時に感じて頂けるという意味から“瞬感スタッドレス”とした」(同社)。

 新商品の「GIZ」は、「グリップのG」「アイスのI」「究極をめざすZ」から創った造語で、氷上でのブレーキングとコーナリングの性能を大幅に向上し、冬道において確かな走り応えで安心性能を実現するスタッドレスタイヤとして開発した。

 新商品には多くの新技術が採用されており、その中でキー技術となるのが「NEO吸着ナノゲルゴム」と「新吸着3Dサイプ」だ。これにより吸水・密着・ひっかきの3つの効果を一層高め、従来品と比較してアイス路面での制動距離は10%、旋回性能は14%向上している。

 同社では新しく開発したコンパウンドについて次のように説明する。

 「スタッドレスでは氷に対して吸水・密着・ひっかきにより性能を確保しているが、新商品では新たな天然素材を配合したコンパウンドを採用した。当社は以前からひっかきに関してはクルミの殻を使用し、従来品からは低温でもしなやかで硬くなりにくい性質を持ったナノゲルという配合を施してきた。それに加えて今回はひっかき・密着効果をさらに際立たせるために『NEO吸水カーボニックセル』という素材を配合した」

 この「NEO吸水カーボニックセル」は、従来使用していた「カーボニックパウダー」と比較して粒子が大きく、また親水性が高いため、より水を吸い込むことができるという。つまり今まで除去しきれなかった部分までスムーズにしっかり吸水し、除水することが可能となり、クルミの殻やナノゲルゴムがより路面に密着しやすくなるという仕組みだ。クルミの殻、ナノゲル、そしてNEO吸水カーボニックセル--この3つを配合した新しいコンパウンドが「NEO吸着ナノゲルゴム」となる。

 またパターンでは「新吸着3Dサイプ」をセンターブロックに配置した。これはサイプの内側に空洞を設け、ブロック全体を均一に接地するように設計されている。従来は力が加わった際にサイプが閉じてしまい吸水量が少なくなってしまいがちだったが、新商品ではZ型の大きなサイプを施すことでサイプのとじ込みを抑制、より多くの水を吸い込むことが可能となっている。

ハンドル操作に対する応答性の良さ

 今回の試走会ではスケートリンクで新旧商品のアイス性能の違いを体感した。試乗車はトヨタ・プリウスで、タイヤサイズはともに195/65R15 91Q。

 コース内を時速10~20km/hで旋回した際には初期の応答性が明らかに改善されているのを確認できる。従来品はステアリング操作に対するレスポンスが一瞬遅れるような感覚があり、思わずハンドルを目一杯切ってしまいたい衝動に駆られる。

 一方、新商品は応答が非常にスムーズな印象だ。適度な剛性もありドライバーの思い通りの反応が得られるため安定した走りを継続できる。

 アイス路面で停止・発進を繰り返しても、タイヤがしっかりと路面に密着している感覚が伝わってくるため、安心感が高い。ハンドルを切った瞬間、ブレーキを踏んだ瞬間に、その確かな効き目が実感できる商品に仕上がっているといえる。

 今回はアイス路面のみの試乗となったが、新商品は近年、降雪地でも増加傾向にあるシャーベット路面などあらゆる路面状況下でも高い性能が期待できるという。発売サイズは、13~18インチの全64サイズで価格はオープン。


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