試乗レポート ピレリ「Cinturato P1 VERDE」

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カテゴリー: レポート, 試乗

Cinturato P1 VERDE

エコロジー色、より鮮明に

 ピレリジャパンはこのほど、環境性能を高めた乗用車用タイヤの新商品として「Cinturato P1 VERDE」を上市し、国内市販市場での本格販売を開始した。

 「Cinturato P1 VERDE」のロードインプレッションのために、使用したクルマはエスティマ。言わずと知れたトヨタのミニバンである。装着タイヤサイズは215/60R16 95Hの純正サイズ。首都圏地区の一般道と高速道路をステージに絶対評価を行った。

低RRを実感する走り。クイックな応答性も

 まず、タイヤを交換してすぐの走り出しに〝低RR(低転がり抵抗)タイヤ〟らしさを感じる。スッと、気持ち良く転がるのだ。高速道路へ入るため、しばらく街を走る。休日の国道はかなりの交通量。信号でのゴー&ストップに何度もひっかかる。

 エコドライブを実践しようとすると、急発進・急加速、それに急制動はできるだけ慎みたい。前のクルマとの車間を空けておき、軽めのブレーキングによって惰性で走行しやがてじんわりと停止させようとする。だが、ときにその思惑が外れてしまう。描くイメージよりも長く走ってしまうのだ。こんなところにも隠れた〝低RRタイヤ〟らしさがある。

 時速30km/hから50km/hの低・中速での街中走行が続く。乗り心地の印象はやや硬め。かつて「Cinturato P1」で感じた乗り味と変わらない。欧州ブランドに共通する、サイド剛性の高さだ。そのためかどうかはわからないが、古くなり荒れたアスファルト路面が続くと、細かい振動を拾う。低くこもるような、〝コー〟という音を感じる。だが、全体としてはコンフォート系タイヤらしい、マイルドな味付けといえる。

 高速道路のインターチェンジ。ランプ入口は大きく、長いコーナーが連続する。車高が高く、車両重量の重いミニバンで走行すると、ヨレやふらつきが起こりやすい。車体のフレを修正すべく、こまめなステアリングさばきも往々にして求められる。このようなシーンで、「Cinturato P1 VERDE」はシャープなロードホールディング性を発揮する。ドライバーが思い描くコースをきっちりとトレースすることができる。

 追い越し車線へのレーンチェンジのシーン。小さな蛇角での応答性がクイックで、小気味良い。モサッという、手応えの不確かさを感じると、それがドライビング中の結構なストレスとなる。「Cinturato P1 VERDE」の場合、路面のインフォメーションを的確に伝えてくれるので、しっかりとした手応え感、リニアなレスポンスを発揮する。

 高速走行時の直進安定性も、それは同じ。ノイズは低・中速走行時に聞かれた、こもるような音は抑えられるようだ。ただ、それとは異なる音域で音を感じるようになった。これはケース剛性の高いことと関連するのかもしれない。やや気になる。

 ピレリが標榜する「グリーンパフォーマンス」とは、タイヤの高い基本性能をそのままに、ハイレベルの燃費性能とウェットグリップを実現すること。「Cinturato P1 VERDE」は、軽快なハンドリング性能としっかり感のあるロードホールディング性能で、そのコンセプトを表現する。


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