試乗レポート ブリヂストン「ECOPIA EX20」シリーズ 「a」のウェット性能を発揮

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カテゴリー: レポート, 試乗

ECOPIA EX20

「a」のウェット性能を発揮

 ブリヂストンは、低燃費タイヤ「ECOPIA」の新商品「ECOPIA EX20シリーズ」を上市した。セダン・クーペ専用「ECOPIA EX20」を19サイズ、軽・コンパクトカー専用「ECOPIA EX20C」を17サイズ、ミニバン専用「ECOPIA EX20RV」を10サイズ、それぞれ3月1日から順次発売。新商品の発売を機として同社は3月7日、栃木県那須塩原市の「ブリヂストン プルービンググラウンド」で試乗会を開催した。

 「ECOPIA EX20シリーズ」には数々の新技術が搭載された。一つは独自の材料技術「NanoPro-Tech」により、それぞれが背反性能である低燃費性能とウェット性能、耐摩耗性を高次元で両立する新コンパウンドだ。

 もう一つは、新タイヤ開発基盤技術「ULTIMAT EYE」を駆使することで、接地面のブロック剛性と排水性を最適化する新パターンを開発。新コンパウンドと組み合わせることで、タイヤのトータル性能を大きく向上させた。

ECOPIA EX20 またクルマの車種ごとの特徴や使われ方を踏まえ、セダン・クーペ、軽・コンパクトカー、ミニバンと、クルマのタイプ別に専用チューンを施したことも大きな特徴。

 セダン・クーペ専用「EX20」は、高速直進安定性をはじめ、操縦安定性を重視した専用設計を採用。転がり抵抗性能は「AA」または「A」と、高い低燃費性能を維持しつつ、ウェット性能の最高グレード「a」を実現(1サイズ「b」)。同社が公表するテストデータによると、転がり抵抗は従来品「EX10」対比で同等を維持しながら、ウェットブレーキは停止距離を12%短縮した。

 軽・コンパクトカー専用「EX20C」は、燃費やライフを重視するユーザー向けに専用設計を採用。街中での小回りや駐車場での据え切りを考慮し、偏摩耗を抑制。ライフ性能を高めた。テストデータでは、摩耗寿命は従来品「EX10」対比で11%向上した。

 ミニバン専用「EX20RV」は、偏摩耗を抑制しライフ性能を向上。定員乗車時のふらつきを抑制することで、〝みんなで乗ってもふらつきにくい〟という操縦安定性を実現した。

ECOPIA EX20 「ECOPIA EX20シリーズ」は、PGのウェット直進路、ウェット・ハンドリング路、ドライ周回路を利用し評価した。

 ウェット直進路では、デモ走行により「EX20シリーズ」と従来品「NEXTRY」のウェットブレーキ性能を比較。

 テスト車両はセレナ(装着タイヤサイズ195/65R15)とタント(155/65R14)。時速80キロで走行し、目印のライン上でフルブレーキング。完全に停止するまでの距離を比較する。結果は「EX20RV」装着セレナ、「EX20C」装着タントがいずれも、「NEXTRY」装着車よりも手前で停止した。その差は車両1台分ほどだ。

 雨の日の制動距離が車両1台分も違うというのは、ドライバーにとって非常に心強い。燃費性能やライフ性能は従来品と同等または同等以上を有しつつ、より多く安全マージンを確保したことに、「ECOPIA」の進化をありありと見ることができる。

 ウェット・ハンドリング路では、プリウス(195/65R15)を使用し、「EX20」と「NEXTRY」を比較試乗。ウェット路面における高速ハンドリングを評価した。ここでも「EX20」の操縦安定性は際立つ。S字コーナリングでは、制動をかけ速度を充分に落とさなければならない。一般的なドライバーである筆者の場合、短い直進で時速90キロまで速度を出してから減速しS字に入る。車体が振られずに安心してコーナーを走り抜ける速度は、従来品が時速35km/h。対して、「EX20」は40km/hを越した速度で入っても、イメージするラインから膨らまずトレースすることができた。運転が上手くなった気にさせてくれる。

ECOPIA EX20 ドライ周回路もプリウスで「EX20」と「NEXTRY」を比較。同社のテストドライバーに運転してもらう、同乗走行スタイルで評価した。直進路でパイロンを仮想し、高速ハンドリングを行った。そのときの車体の振れ幅が「EX20」はとても少ない。

 また、従来品の場合、小さな蛇角でレーンチェンジを繰り返すと、応答遅れを感じる。フワッととする挙動があるのだ。だが、「EX20」ではそれが解消され、キビキビとした乗り味となる。

 乗る者に優しい、そう感じられるのが動き出しの滑らかさ。ザラザラした路面を走ったときの、連続する微振動が従来品よりもマイルドに感じられる。ドライ周回路で走行したときの静粛性も、従来品に比べると、かなり低減されている。「ECOPIA EX20シリーズ」はスタンダード領域に投入された低燃費タイヤ。だが、その性能は1ランク上を行く。


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