プレミアムカーにマッチした“静けさ” 住友ゴム「VEURO VE303」

シェア:
カテゴリー: レポート, 試乗

VEURO VE303

プレミアムカーにマッチした“静けさ”

VEURO VE303 住友ゴム工業は4月5日、2月に発売したプレミアムコンフォートタイヤ「VEURO VE303」の試乗会を同社岡山テストコースおよび近隣の一般道で実施した。同商品がターゲットとする国内外のプレミアムカーを乗り比べ、その高い静粛性や操縦安定性を体感した。

 住友ゴムが従来品「VEURO VE302」を発売したのが2007年。それから6年が経過し、プレミアムカーを取り巻く環境も変わりつつある。よりハイパワーかつスポーティなモデルが主流となる一方で、ハイブリッド車も続々と誕生している。そしてこのゾーンのタイヤにも一層の低燃費性能が求められている。

 こうした中、発売された「VEURO VE303」は“最上級の静粛性能”“優れた操縦安定性能”“環境に配慮した低燃費性能”“強靭な耐摩耗性能”の4つが主な特徴となる。ターゲット車種は、最近の景気回復基調を受けて販売が好調なラグジュアリーセダンや高級ミニバンだ。

 試乗会ではテストコース内に設定された周回路、振動騒音路、スキッドパッドの各ゾーンを使用。ドライバーは早津美春さんにお願いした。

 まず「VEURO VE303」を装着したレクサス「LS460」(235/50R18)とアウディ「A6クワトロ」(245/45R18)で周回路を走行する。2つの半円形カーブと、1100mのストレートを有する本テストコースのメイントラックだ。ハイスピードでレーンチェンジを繰り返すが、挙動は安定している。

 早津さんは「ダンピングが強すぎると乗り心地が硬くなるが、程よい剛性感がある。直進時の安定感は非常に良くなっており、初期の舵角を入れた際、スッと動いてくれる」と評価した。これまでのコンフォートタイヤは全体がしなやかにできているため、超高速域での操安性に多少課題があったが、ここまでのハンドリング性能を有しているなら、“走り”をより意識している昨今の高級セダンにも問題なくフィットするだろう。

適度な剛性感と高い操安性も

VEURO VE303 続いて振動騒音路とスキッドパッドで新旧商品を比較試乗した。車両はともにトヨタ・クラウン(215/60R16)。

 世界中のあらゆる路面を再現した振動騒音路では、試乗前にイメージしていたノイズの大きさと、実際に聞こえる音の違いに驚いた。車内に聞こえてくるノイズは、小さく、そして低いのだ。また音が歯切れ良いためストレスは極めて少ない。連続して突起を通過しても残響音が不快にならないのも好印象。早津さんも「もう少しノイズが出るかと思ったが、(良い意味で)期待に反する結果だった」と話す。

 また路面の小さな穴を通過する際、従来品「302」はタイヤが沈むような感覚があったのに対し、新商品「303」は違和感なくスッと通過する。縦方向のダンピングが適度に効いたマイルドな乗り心地に仕上がっている。

 スキッドパッドでは水が撒かれた路面を円旋回し、ウエット性能を確認する。限界に達しコントロールを失ってしまうまでの速度は、従来品が40km/h、新商品は41km/hと、数値のみで判断すると大きな差はない。だが、挙動の乱れ方には大きな違いがあった。「従来品は限界を超えると大きく滑ってしまうが、新商品はあまり乱れないため、ハンドル修正が少なくて済む」(早津さん)。

 最後に一般路で複数の車両を試した。国産車、輸入車を問わず、耳障りなノイズが抑えられているため、快適なドライブを実現している。車重のあるミニバンでもタイヤの動き出しが軽く感じられるのは、転がり抵抗の低さが効果を発揮しているようだ。

 早津さんは「VEURO VE303」のインプレッションを次のようにまとめた。「一番のポイントは居住が高くなっていること。静粛性は間違いなくレベルアップしている。さらに硬すぎず、柔らかすぎず、非常にバランス良くまとまっている」――“プレミアムカーにふさわしいタイヤを追求したい”という同社の狙い通りの商品といえそうだ。

静かで乗り心地の良いタイヤを求めるユーザー、運転を楽しむユーザーへ

VEURO VE303 「VEURO VE303」は、歴代「ビューロ」シリーズで追及してきた静粛性能と操縦安定性能を継承しつつ、低燃費性能を付加した。住友ゴム工業第一技術部の竹本義明氏は「静かで乗り心地の良いタイヤを求めるユーザー、車の運転を楽しむユーザーをターゲットに開発した」と説明する。

 技術面では、剛性の異なるコードを使用したハイブリッドバンドを採用。さらにラグ溝容積を55%少なくしたパターンを開発し、従来品と比較してロードノイズを19%、パターンノイズを11%低減した。タイヤ内の空気圧力変動を抑制する特殊吸音スポンジは全サイズで搭載した。

 新構造と新パターンは操安性の向上にも寄与する。ハイブリッドバンドと、サイド剛性を均一に高めるストリップエイペックスにより、トレッド剛性を高め、走行時の不要な変形を抑制。さらにOUT側の接地面積割合を高めた新パターンにより安定性を向上させた。

 全サイズ、ラベリング制度で転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成しただけでなく、ライフ性能も約25%向上している。


[PR]

[PR]

【関連記事】