ヨコハマの真骨頂 横浜ゴム「ADVAN Sport V105」「ECOS ES31」試乗レポート

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カテゴリー: レポート, 試乗

ADVAN Sport V105

ADVAN Sport V105 犠牲無き運動性能。ヨコハマの真骨頂

 横浜ゴムは3月22日、茨城県久慈郡大子町にあるD-PARCで今年春の乗用車用タイヤ新商品、フラッグシップモデル「ADVAN Sport V105」とスタンダード商品「ECOS ES31」の試乗会を行った。

 「ADVAN Sport」はドイツ・ニュルブルクリンクを研究・開発の本拠地として鍛えあげられたYOKOHAMA最高峰の市販用乗用車タイヤ。洗練された性能と容姿はプレミアムカーに相応しい風格を醸し出す。そもそもADVANといえば、モータースポーツあるいは高い運動性能が売りだが、そこにコンフォート性能(乗り心地)を付与したのが「ADVAN Sport V105」である。

 前モデル「V103」は05年に世界で発売されてから7年が経ち、「V105」は久しぶりの後継モデルとなる。。

 「ADVAN Sport」は発売から6年間で販売本数が6倍に伸びた売れ筋商品。同時にメルセデスベンツ、BMW、ポルシェ、アウディなど欧州新車メーカーの数多くのプレミアムカーにOE装着されてきた。実はその間、新車メーカーからの「より高速に、より快適に」という高い要求に応え、「V103」に継ぐ第2世代タイヤの開発を進めてきた。その結果完成したのが「V105」。まさに横浜ゴムの技術と感性がぎっしり詰まった、同社がプライドをかけたタイヤの誕生といえる。

 「その上質な走りを是非、体感してほしい」(落合正己広報部長)。「若い人の車離れが言われるようになって久しいが、我々タイヤメーカーも努力して、ますます乗って楽しいタイヤを開発していきたいと考えている」(相澤幸博PC製品企画部長)。

 その性能は、WET操安とWET制動を10%以上向上させるとともに、ロードノイズとパターンノイズを約15%向上させることに成功。「いわば犠牲無き運動性能を実現したタイヤ。しなりと強度のバランスは自慢できる」(テストドライバーの長山さん)。「ADVANの運動性能にコンフォート性能を兼ね備えた点が特徴」(同・篠田さん)。

 そうした性能を裏付ける技術が、「マトリックス・ボディ・プライ」という新構造。これはプライを斜めにして、斜めに角度の付いたプライをトレッド付近までターンアップし、重なる部分のプライを交差させるというもので、モータースポーツで培った技術だ。

 コンパウンドも「V105」専用コンパウンドを使用。これがかつてないほどグリップ力を進化させた。シリカ分散剤を横浜ゴムとして初採用し、マイクロシリカを増量させたことがポイント。さらにポリマーは、機能が異なる3種類の高分子ポリマーをブレンド。もちろん、横浜ゴムの基盤技術である「オレンジオイル」配合を加えた。

 WETグリップの限界性能は、実際に低μ路走行ではっきりと分かる。ラベリング制度に基づくWETグリップ性能「a」だけあって、実力は最高レベル。

 低μ路はちょうど雪道に近い路面。車が曲がる際に供試車(メルセデスベンツE250/タイヤ前輪245/40ZR18 97Y、後輪265/35ZR18 97Y)の安全装置(ABS・TCS・ESCなど)が作動する限界速度は、「V103」でも時速40km/hと高レベルだったが、「V105」では時速43km/hとさらに伸びた。

 周回路の高速走行では、持ち前のDRYグリップ性能をふんだんに発揮してくれる。真っ先に感じるのが、直進安定性能の優秀さ。加えて、高速走行でのハンドル操作時に動き出しが自然で、素早く、収まりが良くなっているのが特徴。これにロードノイズ・パターンノイズ低減効果で、ドライバーのストレスが極めて小さくなったことが頷ける。

 コンフォート性能の評価は、何といてもフィーリングが大事。実際に乗った体感から言えることは、「V105」が、高性能エンジンを積んだ比較的重量の重いプレミアムカーに最良のマッチングであることだ。同社の野地彦旬社長も愛用しているという「ADVAN Sport V105」--数あるプレミアムタイヤの中でも、いま最も旬なタイヤ。少々値も張るが、それだけの価値はある。


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