日本の厳しい冬に対応 ピレリ「WINTER ICECONTROL」試乗レポート

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カテゴリー: レポート, 試乗

WINTER ICECONTROL

日本の厳しい冬に対応するピレリの基幹商品

 ピレリジャパンは、国内市場向けに、乗用車用をはじめ、スーパースポーツカー向け、SUV向けなど各種のスタッドレスタイヤを上市し、ウィンタータイヤの販売を積極的に展開している。そのラインアップの中から、乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER ICECONTROL」をピックアップし、ロードインプレッションを行った。

WINTER ICECONTROL
WINTER ICECONTROL

 「WINTER ICECONTROL」のロードインプレッションにあたっては、215/60R17 96Qサイズを使用した。日産のスポーツSUV・デュアリスの純正サイズだ。首都圏地区の一般道をそのステージとした。

 インプレッションの対象がスタッドレスタイヤなので、肝心の降雪がないと話にならない。そう気を揉んでいたところ、関東地方で8年ぶりとも評される大雪が。もっけの幸いと、クルマを走らせた。

 雪が降り始めてから2時間ほど経った頃だったが、路面にはかなりの量が降り積もっている。人通りが少なく、道路には足跡もタイヤ跡も残っていない。

 駐車場の脇に、やや急な坂道があるのだが、その中腹で1台のコンパクトカーがストップしている。クルマを後ろから男性が1人、懸命に押している。その様子を目撃しながら無視するのはいかがなものか。そう思い、後押しを手伝ったのだが、そのときにクルマのタイヤを見たところ、スタッドレスではなくノーマルタイヤのままで、チェーンも巻いていなかった。この雪でその装備ではスタックしても仕方なかろう。

 冬支度をしなかったのかと、お節介ついでに運転席の若者に聞いたところ、「雪に変わるかもしれないとは考えたが、こんなに早く、多く降り積もるとは…。スタッドレスタイヤじゃなくても大丈夫だろうと、甘くみた」と、すっかりへこんでいる様子。上り坂を脱出させ見送るが、その先の道中、大丈夫だったのだろうか。

意志通りにコントロール

<h3> しかし、そのヘルプのときに思いついたのが、ここが評価にはうってつけではないか、ということ。さっそくとって返し、先ほどコンパクトカーがえぐった、生々しいタイヤの空転跡を目印にデュアリスを停車させる。ツルツル路面での坂道発進だ。

 アクセルを軽く踏みエンジン回転数を少し上げてから、サイドブレーキを解除する。抵抗しつつもタイヤはスピンしそうになる。すぐさまアクセルから足を離し、一旦、サイドブレーキをかける。体勢を立て直す。もう一度アクセルを踏みエンジン音を確かめながら、再チャレンジ。今度はスムーズに発進することができた。

 幹線道路に向かう。片側2車線から成るそこはシャーベット状の道の上に雪が間断なく降り積もっている状況である。そこに至る生活道路では渋滞に合わせてノロノロと走ってきたが、ここではもう少し早く、時速40km/hほどで走ることができる。発進時のトラクション、交差点でのブレーキングと、ともにハンドルを握る自分の意志通りだ。

 ただ、緩やかな坂道--それは上りでも、下りでも--や、大きなカーブは、特に細心の注意が必要だ。冬道の運転に慣れていないこと、そのタイヤの特性を把握しきっていないこと。予期しない挙動に見舞われる可能性があるので、そのようなシーンでは、ゆっくりと、そして充分に減速することを心掛ける。それでいても、ツルツルに磨かれている路面では滑ってしまうときもある。しかし、それも想定内のレベルである。

 一方、ドライ路面での走行の印象はというと、この降雪の日までに何度も実走行していたが、それがスタッドレスであることを気にしないくらい、まったく普通に使っていたのだ。

 日本市場向けに開発したという「WINTER ICECONTROL」。冬に遭遇するあらゆるシーンで、ドライバーの意志通りにクルマをコントロールすることができるスタッドレスタイヤだと言える。


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